石川県知事選の結果を見る。
<石川県知事選で、自民党は現職馳浩氏支援のため高市早苗首相や閣僚らが現地入りする異例の応援態勢を取った。「勝てる選挙」(首相側近)と踏み、衆院選を大勝に導いた「高市人気」を当て込んだが、不発に終わった。党内では保守分裂の選挙戦で首相をかばう声がある一方で、人気の陰りを指摘する意見もある。
9日午前、敗戦の報告を受けた首相は血相を変えて怒りをぶちまけた。自民の鈴木俊一幹事長は同日夕の記者会見で保守分裂や与野党対決の構図でなかったとして「被災地で馳氏は勝った」などと強がった。
首相と親交が深く、2021年の党総裁選で推薦人に名を連ねた馳氏。政府関係者によると、地元県連の応援要請に対し、当初首相側は尻込みしていたという。党の情勢分析で馳氏不利だったからだ。中盤に入る頃、優勢に転じて「あと一押しで勝てる」(側近)と判断。2月28日、米国などがイランを攻撃した初日に、首相は金沢市でマイクを握った。
「「勝てる選挙」に誤算…人気に陰り?高市効果が不発 石川県知事選、現職落選」との見出しにある通り、「石川県知事選で馳氏が負けた」のは高市氏の人気に陰りが出たからではないか、との観測がある。しかし7、8両日に共同通信社が全国電話世論調査を行った高市内閣の支持率は64.1%と、前回2月調査から3.2ポイント下落したものの、高水準を保っている。不支持率は24.0%で前回から0.1ポイント増だった。
9日午前、敗戦の報告を受けた首相は血相を変えて怒りをぶちまけた。自民の鈴木俊一幹事長は同日夕の記者会見で保守分裂や与野党対決の構図でなかったとして「被災地で馳氏は勝った」などと強がった。
首相と親交が深く、2021年の党総裁選で推薦人に名を連ねた馳氏。政府関係者によると、地元県連の応援要請に対し、当初首相側は尻込みしていたという。党の情勢分析で馳氏不利だったからだ。中盤に入る頃、優勢に転じて「あと一押しで勝てる」(側近)と判断。2月28日、米国などがイランを攻撃した初日に、首相は金沢市でマイクを握った。
そもそも首相が個別の知事選で、特定候補の応援に出向く例は極めて少ない。それでも石川入りした背景には、今後の地方選に備えて「高市人気」を強固にする思惑があった。国政選挙は当面ないものの、自民が12年ぶりの県政奪還を目指す沖縄県知事選などが年内に予定され、来春には統一地方選も。官邸筋は「ここぞの場面で『高市カード』を切れるようにしておきたかった」と漏らす。
今回の敗戦は、官邸も自民も“想定外”で、理由探しに必死だ。ある幹部は「高市対反高市の選挙じゃない」と予防線を張り、ある若手も「政権や党への影響はない」と言い切る。
今回の敗戦は、官邸も自民も“想定外”で、理由探しに必死だ。ある幹部は「高市対反高市の選挙じゃない」と予防線を張り、ある若手も「政権や党への影響はない」と言い切る。
ただ、地方選での「高市カード」戦略は練り直しを迫られる。そればかりか、高市人気の高さが政権のよすがだっただけに、官邸筋は「人気と言っても雲をつかむようなもので実態がない。気をつけないと」と戒めた。「高市効果が薄らいでいるのだろう。国民も冷静になってきたんじゃないか」。党ベテランも独りごちた。>(以上「西日本新聞」より引用)
「「勝てる選挙」に誤算…人気に陰り?高市効果が不発 石川県知事選、現職落選」との見出しにある通り、「石川県知事選で馳氏が負けた」のは高市氏の人気に陰りが出たからではないか、との観測がある。しかし7、8両日に共同通信社が全国電話世論調査を行った高市内閣の支持率は64.1%と、前回2月調査から3.2ポイント下落したものの、高水準を保っている。不支持率は24.0%で前回から0.1ポイント増だった。
ただ馳浩石川県知事は、2024年1月1日に能登半島地震が発生した際、石川県内ではなく東京都内に滞在していた。そのため発災直後は東京の官邸や石川県庁の知事室で適時適切に指示を出していたとし、現地入りについては、被災地の交通網や通信網が混乱していたため、地震発生から20日目の1月20日に初めて穴水町を訪問したのが最初だった。
被災地復興に際しては大阪万博の建設時期と重なり、能登半島の復興事業が遅々として進まない、と批判を浴びた。また馳氏の大阪万博開催支持表明などもあって、能登半島復興に消極的との批判もあった。
政府も大阪で万博を実施することよりも、能登半島の復興を最優先すべきだった。半年のお祭り騒ぎが大阪と日本に何をもたらしたというのか。そのような「展示型」情報公開は過去の遺物でしかない。しかも340億円以上も支払って建設したドーナッツ型の構造物にいかなる意義があったというのか。そのために要した木材やフィンランドからの運搬などを計算すると、どれほど酷い環境破壊を行ったか、「いのち輝く未来社会のデザイン」というスローガンが白々しく響く、言行不一致の大阪万博だったと批判せざるを得ない。
既に大ドーナッツ建造物は解体しているという。能登半島の復興は未だ完成していないが、大坂のお遊びは後始末をしているという。これほど国民不在の施政も珍しい。そうした動きに身を挺して反対しなかった馳氏が県民の支持を失ったとしても当然ではないか。
高市氏は地方の復権を訴えて、地方交付金を増額するという。それなら能登半島の復興だけでなく、未来へ向かって発展するように能登半島を縦断する高規格道路の建設に乗り出すべきだ。それは能登半島だけのことではない。全国各地にある半島や僻地を縦断して繋ぐ道路建設こそが地方復活の骨格になる。その先駆けとして能登半島縦断高規格道路を建設すべきだ。従前からあった海岸線沿いの道を復興するだけでは、他へ移住した人たち以上の人口が能登半島の町や村に甦ることはない。
そのような復興計画を国に提起して、全国の山間僻地や半島の活性化を馳知事は一度でも呼び掛けただろうか。石川県の中心地金沢が発展するためにも、能登半島の復興は欠かせない。
そのような強いメッセージを発信できない人に地方のリーダーは務まらない。