荒ぶる覇権主義三ヶ国。

 現在、ロシアがウクライナ侵攻で衰えたとはいえ、世界は米中露の覇権三ヶ国が陣営獲得競争を展開している。それは子供の「陣取り合戦」に酷似している。
 たた異なるのは子供の「陣取り合戦」が健全な遊びなに対して、覇権三ヶ国による陣取り合戦は利権争いという、極めて大人の都合による勝手気儘なルール無視だということだ。ことにロシアのウクライナ軍事侵攻は国家の名を借りた殺人であり、国連憲章や国際法を無視した巨大破壊活動でしかない。

 米国はトランプ関税といった戦後国際社会が営々と築いてきた自由貿易体制WTOを自ら破壊するものだ。それだけではなく、2011/5/2 オバマ氏はパキスタンの主権を侵害して米国殺人部隊を送り込んでウサマビン・ラディン氏を暗殺した。しかしスウェーデンのノーベル委員会はオバマ氏にノーベル平和賞を授与した。これほどいい加減なノーベル賞があるだろうか。
 さらに米国はベネズエラの主権を侵害して大統領夫妻を「拉致・連行」した。いかにマドゥロ氏が極悪非道な麻薬売人で、不法選挙で大統領に当選したにしても、他国の主権侵害を正当化することはできない。まさに国際法を無視した蛮行というべきだ。そしてこれまでも度々イランの軍幹部を殺害し、原発開発施設を破壊してきたが、またしても複数の空母艦隊をイラン近海に展開して空爆を実行している。まさに正義の名を借りた蛮行というしかない。ついに速報で「ハネメイ師が死亡した」と報じているが、トランプ氏はイラン空爆の作戦を継続すると明言している。まさに言語道断だと批判するしかない。

 中国に関しては言を俟たない。新疆ウィグル地区を侵略し膨大な数のウィグル人を虐殺し、彼らの言語を奪い文化を破壊している。同様の蛮行を中国はチベットでもモンゴルでも実施している。領土を奪った、という意味では現在中国領になっている雲南地域も明代には雲南布政使司が置かれ、清代に雲南省が成立した。 明代以後、漢民族が大量に流入して多数を占めるようになり漢民族の地になったが、元々は 南詔 や 大理といった独立国だった。
 そして現在、中国は事ある毎に「台湾を統一する」と台湾への軍事侵攻を主張している。台湾は一度も中国に支配されたことはなく、「台湾は中国の一部」と主張するのは中共政府の妄想でしかない。

 ことほど左様に、世界の覇権国家を自任している米中ロは暴挙を繰り返し、国際社会秩序を破壊してきた。彼らが国連の常任理事国として大きな顔をしているのも厚顔不遜の誹りを免れない。国連に加盟している他の圧倒的多数をしめる国家群の平和を希求する意が全く通じない「国連」とはいかなる国際機関だろうか。
 四年間も続いているウクライナ戦争に関して、 グテーレス国連事務総長が国連代表としてモスクワを訪問してプーチンと停戦会談を行った、というニュースを寡聞にして知らない。そのくせCO2地球温暖化詐欺に加担して「このままでは地球が沸騰する」などと中学生でも失笑するような「幼稚」で感情的な発言をして恥じない人物だ。
 46億年前の原始地球はまさに「沸騰する」状態を突き抜けた400℃を超える超高温だった。しかし火山噴火などにより水蒸気が大量に大気中に放出され海洋を形成するに至った36億年前には冷却し、原始生命の誕生を迎えた。それ以後、地球は一度として「沸騰」してはいない。

 荒ぶる覇権三ヶ国の一角、ロシアはウクライナに侵略戦争を仕掛けて自滅の坂道を転がり落ちている。このまま放置していれば、プーチンは自国民によって間もなく独裁者の地位を追われるだろう。
 中国は習近平氏が主導した政策のすべてが大失敗して、国家存亡の危機に直面している。鄧小平氏が提唱した「改革開放」による「韜光養晦(本心を隠して実力を蓄える)」策は確かに成功して、日本の経済規模を追い抜いた。しかし習近平氏が国家主席になるや「戦狼外交」を展開して世界各国との信頼関係を破壊した。自ら蒔いた種は、自ら刈るしかない。未確認情報では、習近平氏は軍部によって軟禁されているようだが、それもまた習近平氏が蒔いた種だ。彼は余りに多くの人を粛清し過ぎた。ついには幼馴染で親友だった軍最高幹部の張又侠氏まで粛清してしまった。軍幹部が「次は自分の番か」と疑心暗鬼となり、それなら「やられる前に、やってしまえ」と習近平氏を軟禁したようだ。
 中国は経済のみならず、政治までも大混乱に陥っていると推測される。しかし厳しい情報統制と外部とのネット遮断によって中国内の実情を知る術がない。

 米大統領トランプ氏はハメネイ師を殺害したようだが、その後の「イラン民主化の道筋」を明示していない。下手をするとアフガニスタンの二の舞になりかねない。タリバン政権を倒したが、結局は米軍は撤退して、アフガニスタンはタリバンが支配する国に戻ったではないか。
 イランに民主化の道筋を示さなければ、ハメネイ師の後釜を狙っていた似非・宗教家が独裁者の座に就く可能性が大きい。なぜならイラン国民は十分な教育を受けていないからだ。ことに女性への高等教育を政府が禁じたため、イラン国民の知的レベル・理解度で民主化が達成できるのだろうか。

 いずれにせよ、覇権大国が世界を気儘に支配する時代を終わりにしなければならない。覇権国家が自ら世界秩序を破壊して、他国の主権を侵害し、特定の人を殺戮し、支配しようとする野心を認めない国際社会を構築しなければならない。
 イラン攻撃に関して、トランプ氏は「核開発協議の席に着かせるため」と理由を述べていたが、そんなことはコジツケの屁理屈だと、世界の誰もが知っている。中東の覇権を米国が牛耳りたいだけだ、というのは多くの知識人の共通理解だ。
 日本が世界秩序の回復に責任を持つ時代が訪れようとしている。すでにロシアと中国は覇権国家の看板を下ろす時が近付いている。残るは米国だけだ。世界の先進諸国が「中堅国家連合」を形成して、米国の覇権主義を牽制する勢力にならなければならない。そして独裁者間支配する国の民主化に向けて、国際社会の合意形成と啓蒙活動を展開すべきだ。
 グローバリストが策動した「大移民政策」の終焉を宣言し、移民の祖国への帰還事業を強力に推進し、それぞれの国はそれぞれの国民によって運営される体制に復さなければならない。ことに欧州のソレは急がれる。国家秩序が崩壊して、国民の安定・安全な暮らしなどないからだ。国家は国民の「家」でなければならない。軒先を貸して母屋を奪われたのでは元も子もない。そうした「中堅国家連合」構想を提唱するためにも、日本は経済成長する国にならなければならない。

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