ロシア兵がバイクで戦場を疾駆するとは、旧日本陸軍の「銀輪部隊」か。
<<ウクライナ軍のドローン攻撃で多数の戦車を失ったロシア軍。昨年半ばごろからは、兵士の移動にバイクを利用する姿がよく見られるようになったという>
ウクライナとの戦争で多くの戦車を失ったロシア軍は最近、バイクでの移動の機会を増やしているという。だが、当然ながら「戦地向き」とは言えない車両の使用が増えれば、その分だけ事故のリスクも高まる。先日は、バイクに乗ったロシア兵が、塹壕を飛び越えようとして失敗する瞬間をドローンで撮影したものとされる動画が公開された。
ウクライナを支持するXアカウント、スペシャル・ヘルソン・キャットは、「ロシアのバイクによる攻撃は計画通りにはいかなかった」というコメントと共に15秒間の映像を投稿した。兵士が乗ったバイクが平原の溝に向かって加速し、アクション映画のように反対側に飛び越えようとしたものの、失敗する瞬間が捉えられている。
ロシア軍は2024年後半以降、ウクライナ各地での攻撃において、バイクを含む非装甲の民間車両の使用を増やしている。
米シンクタンク戦争研究所(ISW)は5月7日付の報告書で、「ロシア軍はウクライナの防衛戦を突破するためにオートバイを使用している」と指摘。ハリコフ州クピャンスク、ドネツク州シベルスク、トレツクなどの方面に進撃していると述べた。しかし、ウクライナのメディアはこの作戦の失敗を伝えている。
スペシャル・ヘルソン・キャットは、ロシアとウクライナの戦争に関する動画をSNSのブルースカイとXに定期的に投稿している。5月15日に投稿された今回の動画は、ドローンが撮影したもので、撮影された場所や時期は不明だ。
「ロシア兵が戦場を「バイクで疾走」も、ジャンプ失敗で悲惨な結果に...「戦争の新局面」象徴するシーン」という見出しを見て、旧日本軍の「銀輪部隊」を思い出した。銀輪部隊(ぎんりんぶたい)とは、太平洋戦争(大東亜戦争)当時に主に南方作戦で運用された自転車で行軍した大日本帝国陸軍部隊の日本国内における通称・愛称だ。
ウクライナとの戦争で多くの戦車を失ったロシア軍は最近、バイクでの移動の機会を増やしているという。だが、当然ながら「戦地向き」とは言えない車両の使用が増えれば、その分だけ事故のリスクも高まる。先日は、バイクに乗ったロシア兵が、塹壕を飛び越えようとして失敗する瞬間をドローンで撮影したものとされる動画が公開された。
ウクライナを支持するXアカウント、スペシャル・ヘルソン・キャットは、「ロシアのバイクによる攻撃は計画通りにはいかなかった」というコメントと共に15秒間の映像を投稿した。兵士が乗ったバイクが平原の溝に向かって加速し、アクション映画のように反対側に飛び越えようとしたものの、失敗する瞬間が捉えられている。
ロシア軍は2024年後半以降、ウクライナ各地での攻撃において、バイクを含む非装甲の民間車両の使用を増やしている。
米シンクタンク戦争研究所(ISW)は5月7日付の報告書で、「ロシア軍はウクライナの防衛戦を突破するためにオートバイを使用している」と指摘。ハリコフ州クピャンスク、ドネツク州シベルスク、トレツクなどの方面に進撃していると述べた。しかし、ウクライナのメディアはこの作戦の失敗を伝えている。
スペシャル・ヘルソン・キャットは、ロシアとウクライナの戦争に関する動画をSNSのブルースカイとXに定期的に投稿している。5月15日に投稿された今回の動画は、ドローンが撮影したもので、撮影された場所や時期は不明だ。
バイクで突撃するロシア兵をドローンが撃退
ロシア兵が乗ったバイクは勢いを付けて溝に飛び出したが、飛び越えることはできず、反対側の土手に激突する様子が映像には映っている。映像はその後、溝の底でバイクの隣に横たわる兵士の姿に切り替わる。
ロシア軍が前線でバイクを使用していることは、これまでにも確認されている。ウクライナの国家警備隊は5月5日、建物の廃墟に旗を立てようとバイクで突撃してきたロシア軍を、ドローンを使って撃退したとする映像を公開した。映像の最後には、負傷したか死亡したと見られるロシア兵がバイクのそばに横たわっている。
ウクライナのキエフ・ポスト紙が国境警備隊の話として伝えたところによると、その前の週には、クピャンスクでバイクに乗ったロシアの突撃兵12人ほどをドローンで撃破した。
ISWによると、昨年半ばから、ロシア軍がハリコフ、ドネツク州チャシブヤール、ザポリージャ方面で、歩兵の輸送にバイクを使用しているのを観測し始めたという。フォーブスは今月、ロシア軍のバイクによる突撃戦術は時に奏功しておりで、ウクライナ東部の前線で西に1.5キロほど前進するのに役立ったと報じた。
ウクライナ軍のドローン攻撃によってロシア軍の装甲車は多大な損失を被っており、その対応策としてロシアはバイクの使用を増やしていると、ISWは評価している>(以上「Newsweek」より引用)
ロシア兵が乗ったバイクは勢いを付けて溝に飛び出したが、飛び越えることはできず、反対側の土手に激突する様子が映像には映っている。映像はその後、溝の底でバイクの隣に横たわる兵士の姿に切り替わる。
ロシア軍が前線でバイクを使用していることは、これまでにも確認されている。ウクライナの国家警備隊は5月5日、建物の廃墟に旗を立てようとバイクで突撃してきたロシア軍を、ドローンを使って撃退したとする映像を公開した。映像の最後には、負傷したか死亡したと見られるロシア兵がバイクのそばに横たわっている。
ウクライナのキエフ・ポスト紙が国境警備隊の話として伝えたところによると、その前の週には、クピャンスクでバイクに乗ったロシアの突撃兵12人ほどをドローンで撃破した。
ISWによると、昨年半ばから、ロシア軍がハリコフ、ドネツク州チャシブヤール、ザポリージャ方面で、歩兵の輸送にバイクを使用しているのを観測し始めたという。フォーブスは今月、ロシア軍のバイクによる突撃戦術は時に奏功しておりで、ウクライナ東部の前線で西に1.5キロほど前進するのに役立ったと報じた。
ウクライナ軍のドローン攻撃によってロシア軍の装甲車は多大な損失を被っており、その対応策としてロシアはバイクの使用を増やしていると、ISWは評価している>(以上「Newsweek」より引用)
「ロシア兵が戦場を「バイクで疾走」も、ジャンプ失敗で悲惨な結果に...「戦争の新局面」象徴するシーン」という見出しを見て、旧日本軍の「銀輪部隊」を思い出した。銀輪部隊(ぎんりんぶたい)とは、太平洋戦争(大東亜戦争)当時に主に南方作戦で運用された自転車で行軍した大日本帝国陸軍部隊の日本国内における通称・愛称だ。
私の亡父は広島第五師団の捜索連隊兵として中支に赴いたが、当時の捜索連隊は騎兵隊だった。つまり乗馬して戦場を駆けまわったが、南方戦線が風雲急を告げて来ると騎兵隊は機械化部隊に改編され、南方戦線へ送られた。亡父は南方へ送られる直前に肺病に罹患し内地へ送還された。そのため南方へ送られることはなかったが、南方へ赴いた捜索連隊はビルマ戦線で全滅している。
機械化部隊とはいえ戦車は圧倒的に不足していたため、他の歩兵と共に「銀輪部隊」に改編されたようだ。しかしビルマなど南方の道路事情は最悪で自転車は満足に走れず、結局元の歩兵に戻ったようだ。
ロシア兵が戦場をバイクで疾走しているというが、それは戦車や兵員輸送の装甲車が枯渇しているからに他ならない。なぜなら兵隊が身を剥き出しにしたバイクで戦場を疾走するのは危険極まりないからだ。しかもバイクを操縦しつつ銃を放つことは出来ないため、ドローンの餌食になるしかない。
戦車や装甲車などが枯渇し、移動手段としてバイクを用いるのは愚策でしかない。むしろ進軍しないで塹壕戦に持ち込み、トランプ氏が提起する「停戦協議」に応じるのがロシアにとって最善の策だが、プーチンに「進軍」以外の選択肢はないようだ。ロシアは太平洋戦争時の旧日本軍と同様の過ちを犯している。兵士を消耗品のように考えて、闇雲に進軍させるのは敗北を認めたくない指揮官の無能さの現れでしかない。
ロシア国民を死地へ赴かせているのは独裁者プーチンだが、彼本人は決して前線で銃を握らない。もちろん「銀輪部隊」の一兵士として、何の装甲もなく戦場を疾駆することもない。しかし指揮官の命令でバイクに跨って戦場を走り、ドローンや狙撃兵に狙われる兵士たちの決死の心情を想像することはないのだろうか。プーチンは国民を消耗するだけの戦争をいつまで続けるつもりなのか。一握りの戦争利権集団のために、ロシア国民を死地へ追いやってプーチンは慙愧の念に堪えなくないのか。