万博会場はメタンガス発生源だった。

<大阪・関西万博の会場予定地の夢洲で、これまでに少なくとも76回、安全に支障をきたす濃度のメタンガスが発生していたことが明らかになりました。

 今年3月、大阪・関西万博の会場内の東トイレで、溶接作業中の火花がメタンガスなどの可燃ガスに引火して爆発し、コンクリートの床が壊れるなどしました。
 これについて、万博協会は24日、会見を開き、事故が起きた東トイレ棟では作業を行うことが不可能なメタンガスの値を、これまでに少なくとも76回検知していたと明らかにしました。また、これまで、そのほかのエリアでは基準値を超える値は検知されていないと説明してきましたが、パビリオンが立ち並ぶエリアでも検知されていたと発表しました。

メタンガスの対策について万博協会はー。
 日本国際博覧会協会 藁田博行 整備局長
 「(工事期間中)ガスの測定濃度を月に1回公表、会期中についても『きょうのメタン濃度』みたいな感じで、毎日、人を入れる前にお知らせしようかな」
 協会側は「継続的な測定調査と換気を行えば、リスクはない」とし、会場の安全性に対して理解を求めました>(以上「YTVニュース」より引用)




万博会場「メタンガス」基準値超え76回検知 安全に支障きたす濃度 パビリオンが立ち並ぶエリアでも」とは驚く。今年3月にAトイレ地下ピットがメタンガス爆発したが、それ以後万博協会は「問題ない」としてきた。
 しかし実際にはAトイレでは76回も「ただちに避難すべき濃度」のメタンガス発生を76回も検知していたという。それを発表して来なかったことも問題だが、他の地点でもメタンガスが発生していたことも明らかになった。

 そもそも夢洲はゴミ捨て場だった。夢洲はの地下には生ゴミが大量に廃棄され、その上に万博会場が整備されている。だからメタンガスが発生することは万博会場として整備する以前から十分に想定されていた。
 今後ともメタンガスは発生する。それを根絶することは不可能だ。協会側は「継続的な測定調査と換気を行えば、リスクはない」と安全を強調しているというが、安全だとする根拠は何もない。たとえば地下から発生するメタンガスを万博会場外へ導く地下換気装置を埋設した、というのなら装置が稼働している限り「安全」だと宣言できるだろう。

 しかし万博協会はそうした基礎的な安全装置を夢洲の地下に設置したという話は全く聞かない。ただ「継続的な測定調査と喚起を行えば危険はない」と希望を述べているだけだ。
 引用記事でもAトイレ棟以外の地点でもメタンガスは発生しているが、その危険性について何も書かれていない。ただ「そのほかのエリアでは基準値を超える値は検知されていないと説明してきましたが、パビリオンが立ち並ぶエリアでも検知されていたと発表しました」とあるだけだ。だが万博協会のホームページを見ると詳細なメタンガス検知地図が掲載されている。それを見れると、爆発の危険性のある空気中濃度15%以上を検知した地点は万博会場中に散らばっている。

 料金を取って一般客を入れるイベント会場で「爆発可能」な濃度のメタンガスが複数個所で検知されている、という。そのことに関して「観客の安全性から開催を検討すべき問題」だと万博協会は認識していないのだろうか。
 開催期間中にメタンガス爆発が起きたなら、大阪府や大阪市はいかなる責任を取るというのだろうか。これからでも遅くはない、大阪万博は中止すべきだ。そして杜撰な見地安全確認と開催運営計画を立てた万博協会は速やかにメタンガス発生の実態を分かりやすく公表すべきだ。これから暑い夏へと向かうが、工事人の安全を考えるなら、速やかな決断が必要ではないか。


<私事ながら>
この度、私が書いた歴史小説「蒼穹の涯」を出版するためにCAMPFIREでクラウドファンディングをはじめました。「蒼穹の涯」は伊藤俊輔(後の伊藤博文)の誕生から明治四年までを史料を元にして描いたものです。維新後の彼の活躍は広く知られていますが、彼が幼少期からいかに苦労して維新の功労者になり得たのかを史実に基づいて記述しています。現在、明治維新以前の彼に関する小説等の著書は殆どありません。
 既に電子版では公開していますが、是非とも紙媒体として残しておきたいと思います。クラウドファンディングは7月3日までです。残り少なくなりましたが、皆様方のご協力をお願いします。ちなみに電子版の「蒼穹の涯」をお読みになりたい方はこちらをクリックして下さい。

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