「那須町遺体遺棄事件」の犯人たちは自首すべきだ。日本の警察の捜査力を舐めてはいけない。

<栃木県那須町で、全身が焼かれた夫婦の遺体が見つかった事件で、逮捕された容疑者が実行役とみられる2人について「出頭する前に連絡しようとしたが、連絡がつかなかった」などと供述していることが捜査関係者への取材でわかりました。警視庁などは容疑者と2人の関係や足取りを詳しく調べるとともに2人の特定を進めています。

 今月16日の朝、栃木県那須町で都内の会社役員、宝島龍太郎さん(55)と妻の宝島幸子さん(56)が遺体で見つかった事件で、警視庁と栃木県警の合同捜査本部は、埼玉県越谷市の建設業、平山綾拳容疑者(25)を遺体を損壊した疑いで逮捕しました。
 これまでの調べで、「ある人物から遺体の処理などを指示された。それを自分の知人2人に依頼した」などと供述していることがわかっています。
 さらに、この2人について平山容疑者は「数回飲んだことはあるが、あだ名しか知らない」と説明していますが、その後の調べに対して「出頭する前に2人に連絡しようとしたが、連絡がつかなかった」などと供述しているということです。
 警視庁などは、容疑者と2人の関係や足取りを詳しく調べるとともに2人の特定を進めています>(以上「NHK」より引用)




 なんともオゾマシイ事件だ。飲食業経営者夫婦が殺害され遺体損壊された事件で、当初一人の容疑者が自首してきたことから、早期解決すると思われていたが、どうやら犯罪を計画したグループと実行したグループが面識のない「裏バイト」のような繋がりだという。
 しかも自首した容疑者は彼に犯行を支持したものにスマホを奪われ、藩公支持グループや実行グループとの連絡記録を確認することも困難だという。さらに自首した容疑者には遺体遺棄場所へ行っていないアリバイまであるという。

「那須町遺体遺棄事件」は解決に時間のかかる事件の様相を呈しているが、必ず事件解決に到ると確信する。なぜなら犯人たちの足取りを完全に消し去ることは不可能だからだ。
 まずスマホを奪って持ち去れば自首した容疑者と連絡した者が分からないと犯人グループは考えているようだが、そんなことはない。スマホの通信会社が判明すれば容疑者の氏名住所等からスマホの電話番号が分かる。たとえスマホの通信会社を黙秘しても、容疑者の家宅捜査で押収した通信会社からの領収書等から判明する。あるいは銀行口座の引き落とし記録からでも通信会社は特定できる。

 スマホが奪い取られても、通信記録は通信会社のサーバーに残っている。通信内容までは分からなくても、誰といつ通信したか、という記録は確認できる。遺体遺棄し損壊した実行二人組との通信記録は確実に残っているだろうし、容疑者に指示した犯行計画グループのスマホも特定できるだろう。
 容疑者が彼に犯行を指示した「兄貴」は「怖い人だ」と云っていることから、容疑者と「兄貴」は面識があって、犯行前に何回か会っていると思われる。そうすると容疑者の行動範囲内に「兄貴」との接点があったことになる。

 また無料で犯行を実行するわけもなく、容疑者に藩公実行役に渡す金銭も渡していたはずだ。だから容疑者は粘着テープを買っている。それを何処で渡したかは、彼の行動を街中の防犯カメラ記録を辿れば特定できる。
 遺体移動に自動車を使ったことから、道路沿線のカメラに彼らの姿も写っているはずだ。いや姿だけではない、極めて鮮明な顔も写っているはずだ。実行犯二人が逮捕されるのは時間の問題だ。

 時間の問題、という点からすれば「怖い人」という「兄貴」が特定され逮捕されるのも時間の問題だ。
 いかにIT社会で秘匿性があるといっても、通信記録は必ずサーバーを介して行われ、サーバーには通信記録が残る。スマホを奪い取っても、サーバーの通信記録は消えない。しかも街中に防犯カメラが設置されている現在、姿を掴まれずに移動することなど決して出来ない。つまり秘匿している犯人グループの足跡は街中にベタベタと残っている。逮捕されるのは時間の問題で、捜査関係者は丹念に足跡を拾い集め、「兄貴」からさらに「兄貴」に犯行指示を出した人物に到る捜査の詰めをしているはずだ。

 犯人グループは逮捕される前に自首することをお勧めする。なぜなら逃げ切ることは決して出来ないからだ。現代社会では透明人間でもない限り、足跡を残さないで逃げることは出来ない。
 夫婦を殺害したわけだから、夫婦と接触のあった人たちの特定も既に出来ているはずだ。彼らの通信記録も丹念に調べられているはずだ。そうすると、犯人たちと夫婦殺害の利害関係者が誰かの特定にも、既に及んでいるはずだ。夫婦と関係のあったすべての人たちの身辺調査も地道に行われているだろう。その両面から合致した人物が夫婦殺害を犯行グループに持ち掛けた人物だ。悪いことは云わない、自首すべきだ。日本の警察の捜査力を舐めてはいけない。


<私事ながら>
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