既に人心は習近平氏を去っている。
<春節も中国の不景気で‥‥‥
先週の中国は、春節(旧正月)の8連休だった。コロナ禍の前は、この季節になるとドッと中国から訪れた友人知人と会食していたものだ。彼らが大好きな「かに道楽」(東京・新宿)を4日連続で予約したこともあった。
ところが今年は不景気でシ~ン。やって来た友人はたったの一人。定年の記念旅行だという。
辛い物が食べたいというので韓国料理屋に連れて行くと、ツカツカと一番奥の席へ行き、壁を背にして座った。そして周囲をキョロキョロ見回した後、つぶやいた。
「ここに中国語を解する客はいないだろうな」
キムチ盛り合わせをお代わりし、韓国焼酎をグイグイ呷る。こんな男だったっけ?
そう言えば韓国では、不景気になるとストレスからキムチの消費量が増えるとか。
先週の中国は、春節(旧正月)の8連休だった。コロナ禍の前は、この季節になるとドッと中国から訪れた友人知人と会食していたものだ。彼らが大好きな「かに道楽」(東京・新宿)を4日連続で予約したこともあった。
ところが今年は不景気でシ~ン。やって来た友人はたったの一人。定年の記念旅行だという。
辛い物が食べたいというので韓国料理屋に連れて行くと、ツカツカと一番奥の席へ行き、壁を背にして座った。そして周囲をキョロキョロ見回した後、つぶやいた。
「ここに中国語を解する客はいないだろうな」
キムチ盛り合わせをお代わりし、韓国焼酎をグイグイ呷る。こんな男だったっけ?
そう言えば韓国では、不景気になるとストレスからキムチの消費量が増えるとか。
中国人は皆、「待ちトラ」
彼と約3時間、一緒にいて、そのうち半分くらいが某中国人の批判だった。「アイツが国を牛耳っている限り、絶対に経済はよくならない!」
私からは、いまの日本の流行語「もしトラ」(もしトランプが大統領になったら)の話をした。「またトラ」(またトランプ?)「マジトラ」(マジでトランプ?)「待ちトラ」(トランプを待つプーチンなど)……と次々に派生語が生まれていると伝えた。
すると、彼はケタケタ笑って続けた。
「それを言うなら、14億中国人は皆、『待ちトラ』だ。ぜひ大統領に返り咲いて、中国の皇帝は世界の皇帝ではないことを思い知らせてやってほしい」>(以上「『週刊現代』特別編集委員」より引用)
「「いま14億の中国人は皆トランプを待っている」...春節に東京を訪れた中国人のつぶやきの「意味」」と題する記事が週刊現代に出ている。外国に来ると中国人も本音を語るようだ。
彼と約3時間、一緒にいて、そのうち半分くらいが某中国人の批判だった。「アイツが国を牛耳っている限り、絶対に経済はよくならない!」
私からは、いまの日本の流行語「もしトラ」(もしトランプが大統領になったら)の話をした。「またトラ」(またトランプ?)「マジトラ」(マジでトランプ?)「待ちトラ」(トランプを待つプーチンなど)……と次々に派生語が生まれていると伝えた。
すると、彼はケタケタ笑って続けた。
「それを言うなら、14億中国人は皆、『待ちトラ』だ。ぜひ大統領に返り咲いて、中国の皇帝は世界の皇帝ではないことを思い知らせてやってほしい」>(以上「『週刊現代』特別編集委員」より引用)
「「いま14億の中国人は皆トランプを待っている」...春節に東京を訪れた中国人のつぶやきの「意味」」と題する記事が週刊現代に出ている。外国に来ると中国人も本音を語るようだ。
しかし「待ちトラ」とはどういう事だろうか。トランプ氏が再びホワイトハウスに返り咲くと、バイデン氏が緩和した対中デカップリング策を引き締めるだろう。そうすると対米貿易額が現在ですら一位の座をメキシコに奪われてしまったが、それ以下に転落する可能性がある。
中国は「世界の工場」から「世界の工場の廃墟」になりつつあるが、その傾向が顕著になり速度も早まるだろう。そうすると中国経済はGDPの三本柱すべてで明るい材料は皆無になる。
個人消費は6億人もの貧困層を抱えていては今後の伸びなど期待できないし、個人が抱える住宅ローンなどの不良資産を清算するまで、金融機関も拡大融資など出来る環境にない。ローンによる消費拡大も当分は望めない、ということになる。
投資は言わずもがな、だ。投資を牽引して来た不動産企業と地方政府は共倒れ状態にある。1300兆円ともいわれる不良債権を抱えて身動きが出来なくなっている。もちろん海外投資もコロナ禍後のV字回復だと期待された昨年2023年でも対前年比80%以上も減少している。こうした時にこそ中共政府が積極財政策を講じて動くべきだが、中共政府の国庫も払底している。公安警察や軍隊の給与すら遅配する有様だ。内外共に投資は今後とも期待できない。
頼みの綱だった貿易でも国内の外国企業が相次いで撤退し、「改革開放」の先進地と謳われた深圳ですら多くの農民工が帰郷したと云われるし、職を失ったホームレスの姿が見られるようになっている。その主因は外国企業が相次いで撤退したからだ。そして米国による半導体規制も暗い影を落としている。
来日した中国人はおそらく中産階級に属する人だろう。中国民のトップ10%に入っている高額所得者だろうが、彼らですら習近平氏の治世に倦んでいる。自身を皇帝に擬える習近平氏の時代錯誤を嗤っている。
なぜ中国経済が崩壊過程に入ったのか。それは習近平氏が主席になったからだ。習近平氏は中国を経済大国に押し上げた「改革開放」策を排して、毛沢東時代への回帰を実践することによって、中国経済を破壊した。彼が推進した「膨張政策」や「戦狼外交」により先進自由主義諸国が対中観を改め、中国を警戒するようになり、中国離れが一気に進んだ。
独裁者は安定した世界を嫌う。常に世界は戦乱に明け暮れし、国民が強い独裁者を望むように仕向ける必要がある。実際に習近平氏はウクライナに攻め込んだプーチンを支持し、テロ集団・ハマスをイランと共に支援している。そうした厄介者・習近平氏の実態を先進自由主義諸国の首脳たちは知ってしまった。
中国民の「待ちトラ」は先進自由主義諸国が習近平氏離れをしている現実を知ってしまった結果ではないか。もはや習近平氏が中国の皇帝である限り、中国経済は崩壊の坂道を転がり落ちるしかない。習近平氏を諫め側近が見当たらないため、再登場したトランプ氏によって習近平氏に鉄槌が下されるのを秘かに期待している。
既に人心は習近平氏を去っているようだ。習近平氏の天下もそれほど長くはないだろう。