裏サイトの「バイト募集」には気を付けろ。

<ことしに入って、茨城や神奈川など関東地方の住宅に刃物などを持った3人組が押し入って現金を奪う強盗傷害事件が5件相次いでいます。一方、千葉では店舗に3人組が押し入る事件が2件起きていて、警察は関連がないか捜査を進めています。

 14日未明、茨城県龍ケ崎市の住宅に3人組の男が押し入り、この家に住む70代の夫婦の手足を粘着テープで縛ったうえ包丁で脅し、現金およそ2万5000円を奪って逃げました。
 それから3時間後には、つくば市の住宅にも3人組の男が押し入り、現金およそ80万円などを奪って逃げました。
 警察によりますと、関東地方ではこのほかにも、9日に川崎市宮前区で、10日に栃木県足利市で、12日にさいたま市西区で、住宅を狙った強盗傷害事件が起きています。
 捜査関係者によりますと、5件はいずれも3人組による犯行とみられ、未明から早朝にかけて窓ガラスを割って侵入しているほか、粘着テープのようなもので被害者を縛るなど、手口に共通点が見られるということです。

 一方、千葉では住宅ではなく店舗を狙った事件も起きています。
 今月9日には市川市で、3人組の男が閉店間際の質屋のショーケースをハンマーのようなものでたたき割って、高級腕時計など合わせて460万円相当を持ち去る事件が起きたほか、12日には大網白里市のリサイクルショップでも3人組によるとみられる強盗傷害事件が起きました。
 警察は、ことしに入ってから関東地方で相次いでいるこれらの事件に関連がないか、防犯カメラの映像を分析するなどして捜査を進めています。

被害者“包丁を突きつけて脅してきた”
 14日に3人組に押し入られ、現金を奪われた茨城県龍ケ崎市に住む70代の男性が16日、NHKの取材に応じました。
 男性は、当時の状況について、「寝室で寝ていたところ、『ガシャン』という音と、妻の『キャー』という叫び声で目を覚ました。その後、すぐに誰かに両肩を押さえられた」と話しました。
 そして、「『金を出せ』と言われ、『何もないですよ』と応じたら『いや、あるんだろう』と詰め寄られ、お金を置いてある場所まで犯人に連れていかれた」と振り返りました。
 さらに、犯人のうちの1人が包丁を突きつけて、『声を出すな』と脅してきたということです。
 男性は、「犯人は声は静かで、落ち着き払っていたように感じた。焦る様子もなく犯行に及んだ印象を持った」と話していました。
 また、自宅に押し入った3人組の男は、顔つきから20代から30代くらいに見えたといいます。
 このうち1人は、黒っぽい服装をしていたということです。
 男性は、粘着テープで口を塞がれ両腕を縛られていましたが、3人組が車で走り去ったような音を聞いたあと、口元のテープを手首にこすりつけ、両腕のテープは、ねじったり歯に引っ掛けたりしてはがし、警察に通報したということです。
 男性は「まさか自分の身に降りかかるとは思っていなかった。身の危険を感じ、犯人の要求に素直に応じるしかなかった。事件の後は夜になると風の音などささいな音でも緊張する。しばらくはトラウマが続く。早く捕まってほしい」と話していました>(以上「NHK」より引用)


<19日午後5時10分ごろ、東京都狛江市駒井町3丁目の2階建て住宅を訪れた警察官が、住人の大塩衣與(きぬよ)さん(90)が顔面から血を流して倒れているのを見つけた。警視庁によると、大塩さんは結束バンドで手を前で縛られた状態で、まもなく死亡が確認された。室内には物色された痕跡があったといい、同庁が強盗殺人事件とみて捜査を始めた。
  捜査1課によると、この日午後2時45分ごろ、千葉県警から警視庁調布署に「(大塩さん方が)強盗などで狙われているのではないか」との連絡があり、安否確認のため警察官が大塩さん宅を訪問。家の鍵が開いていて、室内で意識不明の大塩さんを見つけたという。大塩さんは息子夫婦と孫2人の計5人暮らしで、発見当時は大塩さん以外は不在だった。
 現場は小田急狛江駅から南東に約1・6キロ離れた住宅街。近くに住む50代男性は、「近所で事件が起きるとは、と驚いた。大塩さん宅には高級外車がいつも2~3台停まっていた。屋上にテラスもあり、人の出入りが多いなと思っていた」と話した>(以上「朝日新聞」より引用)



 首都圏で三人組による乱暴極まりない強盗事件が頻発していた。いつかは殺人まで犯すようになる、と危惧していたが、果たして狛江市の住宅で強盗が押し入ったと思われる家屋の地下で、老女が縛られた死体で発見された。
 これほど広範囲で強盗を働くには、財産のある防犯が手薄な家屋や貴金属店の情報を三人組に提供している第四人目の犯人がいると思われる。実際に狛江市の住宅に関しては千葉県警から「狙われている」との情報が警視庁にもたらされ、警察官が安否確認に家人と訪れて老女の死体を発見したという。

 この犯罪の特徴は広域化と組織化ではないだろうか。犯罪の組織化のヒントは「オレオレ詐欺」にあるのではないか。それは役割分担によるリモート犯罪だが、最終的に「受け子」がカネを受け取りにターゲットの元を訪れる。
 何らかの情報を得て、彼らはターゲットを決めているようだ。事前に調べた情報によるのか、あるいは金融機関から投資情報が漏洩し、その情報を基にターゲットを決めているのか。いずれにせよ彼らは場当たり的ではなく、事前に押し入るターゲットを決めて押し入る実行犯をバイトの「裏サイト」で募っているようだ。

 狛江の事件が発覚したのは千葉県警からの情報提供だった。強盗一味と思われる容疑者のスマホに狛江市の資産家情報があったという。犯人グループはどのようにして資産家情報を手に入れたのか。あるいは家に頻繁に掛かって来る「不要になった宝石や金製品はありませんか、高価買取します」という電話が情報源になっているのか。
 あるいは賃貸マンションの所有といった不動産情報が不動産業関係者から漏洩しているのか。いずれにせよ押し入り強盗という荒っぽいが逮捕される危険性の高い犯罪を繰り返していることから、何らかの資産家情報に基づいて押し入っているのではないか。

 彼らは狛江市の一件までは強盗で済んでいた。押し入った家屋や店舗の家人たちに暴行を働いていたが、殺人までは犯してなかった。しかし遂に彼らは一線を越えて殺人を犯してしまった。重大犯罪を犯した連中には、それ相当の量刑が待っている。
 しかも押し込み強盗を働いた彼らの犯罪証拠は沢山ある。防犯カメラの映像だけでなく、そこに映った犯人が乗った自動車も車番などが割れているだろう。すると、割れても構わない自動車を使った、ということだから、彼らは押し込み強盗に盗難車を使ったということなのだろう。その線からも彼らの身元が割れるだろう。

 裏サイトの「バイト募集」は犯罪の入り口でしかない。世の中に「うまい話」など存在しない。「うまい話」には必ず重い刑罰が付いてくる。押し込み強盗一味は「押し込み強盗殺人集団」になった。裏サイトのバイト募集に応募したが、それが「押し込み強盗殺人」のバイトだと判明したなら、直ちにその足で最寄りの警察に情報提供すべきだ。長い人生を犯罪バイトで棒に振ってはならない。そして裏サイトといえども、ネット履歴は必ずサーバーに残るし、サーバーを辿れば情報発信したPCを特定できる。完全犯罪などこの世の中にはない。

このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。