日本は能力の目一杯軍拡に突っ走る愚かな国とは異なる。
<日本は現在、護衛艦「いずも」を事実上の空母に改修するためのプロジェクトを進めているが、中国では「日本は将来的に大型空母を建造するのではないか」と推測する声も存在する。中国メディアの騰訊はこのほど、日本の造船業は極めて高い技術力を持っており、条件さえ揃えば「何の問題もなく、大型空母を建造することだろう」と警戒感を示す記事を掲載した。
9月には英空母クイーン・エリザベスが初めて日本に寄港したほか、英国の防衛大手企業であるBAEシステムズが10月12日に日本で記者会見を開き、日本に子会社を設立すると発表した。日本では護衛艦を事実上の空母に改修する計画も進んでおり、中国ではこうした動きに対して「英国は日本に空母建造技術を提供するつもりなのではないか」などとして、強く警戒すべきだとの声が高まっている。
記事は、ヘリコプター搭載護衛艦である「ひゅうが型護衛艦」はヘリ空母であると主張したうえで、2006年に建造が開始された「ひゅうが型護衛艦」こそ日本が現代空母計画において大きな一歩を踏み出したシンボル的な存在であると主張。そして日本は中国が空母「遼寧」の建造に着手し、就役させると、12年には「ひゅうが型護衛艦」よりさらに大型の「いずも型護衛艦」の建造を開始したと主張した。
続けて、中国が初の国産空母「山東」を就役させ、3隻目の空母建造に着手すると、日本はいずも型護衛艦を正真正銘の空母とする計画を打ち出し、すでに改修工事も行われていると指摘。今後、日本はさらに大型の空母を建造する可能性すらあると主張しつつ、日本の造船業は世界有数の競争力を持っていることから、日本にとって「山東」と同程度、あるいはさらに大型の空母を建造することは何ら問題のないことであろうと主張した。
記事は、海洋進出をめぐって、中国の空母や駆逐艦建造のスピードは日本を大きく上回っていると主張し、日本がどれだけ足掻いても中国の遠洋進出を阻止することはできないと主張する一方、それでも日本の空母建造をめぐる動きには警戒を緩めるべきではないとの見方を示した>(以上「BIGROBEニュース」より引用)
9月には英空母クイーン・エリザベスが初めて日本に寄港したほか、英国の防衛大手企業であるBAEシステムズが10月12日に日本で記者会見を開き、日本に子会社を設立すると発表した。日本では護衛艦を事実上の空母に改修する計画も進んでおり、中国ではこうした動きに対して「英国は日本に空母建造技術を提供するつもりなのではないか」などとして、強く警戒すべきだとの声が高まっている。
記事は、ヘリコプター搭載護衛艦である「ひゅうが型護衛艦」はヘリ空母であると主張したうえで、2006年に建造が開始された「ひゅうが型護衛艦」こそ日本が現代空母計画において大きな一歩を踏み出したシンボル的な存在であると主張。そして日本は中国が空母「遼寧」の建造に着手し、就役させると、12年には「ひゅうが型護衛艦」よりさらに大型の「いずも型護衛艦」の建造を開始したと主張した。
続けて、中国が初の国産空母「山東」を就役させ、3隻目の空母建造に着手すると、日本はいずも型護衛艦を正真正銘の空母とする計画を打ち出し、すでに改修工事も行われていると指摘。今後、日本はさらに大型の空母を建造する可能性すらあると主張しつつ、日本の造船業は世界有数の競争力を持っていることから、日本にとって「山東」と同程度、あるいはさらに大型の空母を建造することは何ら問題のないことであろうと主張した。
記事は、海洋進出をめぐって、中国の空母や駆逐艦建造のスピードは日本を大きく上回っていると主張し、日本がどれだけ足掻いても中国の遠洋進出を阻止することはできないと主張する一方、それでも日本の空母建造をめぐる動きには警戒を緩めるべきではないとの見方を示した>(以上「BIGROBEニュース」より引用)
引用記事を一読して中国当局の考え方に大笑いした。「日本は空母建造能力があるから、将来大型空母を建造するかもしれない、用心すべきだ」とは大笑いだ。
なぜなら日本は80年以上も前に30隻近い空母を建造して太平洋で米国と戦った国だ。半世紀も前に50万トン級のタンカーを世界に先駆けて建造している。中国の玩具のような空母ではない本物の大型空母を建造する能力は数十年も前から有している。
いや空母だけではない。日本が核兵器だって造ろうと思えば明日にでも造れる。核兵器の製造に必要なすべての原材料と機器と核兵器に必要な人材が日本には揃っている。さらに人工衛星打ち上げで高い成功率を誇る各種ロケットも日本は有している。いつでも大陸間弾道ミサイルだって製造できる。
中国メディアの騰訊は「中国の空母や駆逐艦建造のスピードは日本を大きく上回っていると主張し、日本がどれだけ足掻いても中国の遠洋進出を阻止することはできないと主張」しているが、正気だろうか。日本は国土防衛に必要な軍備の範囲で兵器を保有しているに過ぎない。艦船の建造スピードが中国に劣るから日本が軍事力で中国を上回ることはない、と結論付けるのは滑稽というしかない。
世界侵略を目論む中共政府が軍拡に血道を上げて、艦船や航空機の数を揃えて誇っているが、それらの兵器の能力がどのようなものか中国民は知らない。また軍拡のために国家予算が濫費され、国力に見合った社会保障制度の整備が後回しになっていることにも中国民は気付いていない。GDP世界第二位の国がGDP世界第三位の国並みの医療保険制度すら有しないのは何故だろうか。
中国のすべて兵器は輸入された兵器を除いて、中国の工業技術水準のによって規定される。マトモな自動車エンジンを製造できない中国でマトモな艦船用のディーゼル・エンジンは造れない。だからドイツのベンツから第三国経由で輸入したディーゼル・エンジンを装備した駆逐艦や潜水艦などを除き、中国が誇る空母などが黒々とした煙を吐いてノロノロと走ることしかできない。ロシア製ジェット・エンジンの劣化コピー・エンジンを装備した中国製戦闘機の能力も推して知るべきだ。
軍拡は果てしない国家財政の支出を伴う。習近平時代になってから200発だったミサイルを2万発に増強したというが、製造した兵器は工業製品と同様に完成した瞬間から劣化する。ことに固定燃料を充填したミサイルの劣化は致命的だ。兵器の経年劣化もさることながら、性能の劣化も激しい。搭載しているチップは日進月歩の勢いで進化しているからだ。旧世代のチップで最新のチップを搭載したミサイルには敵わないのは自明の理だ。
西域砂漠地帯に数百の大陸弾道ミサイル・サイトを建設したようだが、地中に配備した大型ミサイルも日々劣化している。何ら生産性の伴わない兵器に巨額の国家財政を注ぎ込むのは亡国の道だ。なぜソ連が崩壊したか、習近平氏は御存知ないようだ。ソ連は米国と対抗すべく大量の核兵器を保有したものの、その維持・管理費に首が回らなくなって国が崩壊した。
中国は大国だと誇っているが、彼らは中国が独で大国になったかのように勘違いしているようだ。外国からの企業投資と生産工場などの企業進出で中国経済が勃興した。つまり「世界の工場」としてGDP第二位の経済力になっただけだ。巨大な町工場でしかない中国のモノ造りの実態を中共政府は御存知ないようだ。
そして、その誇るべき中国経済がおかしくなっている。習近平氏の大失政「戦狼外交」により先進自由主義諸国がソッポを向いてしまったため「内循環経済」を掲げたが、それが誤っていると気付いたのか、直ちに国内循環に貿易を加えた「双循環経済」に路線変更した。
しかし衣の下の鎧に気付いた先進自由主義諸国は以前と同じように対中貿易や対中投資を促進することは決してないだろう。「世界の工場」から工場が撤退すれば、「世界の孤児」になることは確実だ。
中国メディアの騰訊は日本の軍備を心配するよりも、中国経済を心配すべきだ。景気後退下のインフレという最悪の事態に突入している現状を習近平体制に警告すべきだ。それがメディアの役目ではないか。