政府・厚労省は何を隠しているのか。

<武田薬品工業<4502.T>は4日、新型コロナウイルス感染症治療薬として血しょう分画製剤の開発を開始したと発表した。

回復した患者の血しょうをもとにしており、回復した患者の体内にある抗体が、新たな感染者の免疫システムを高め、感染を防ぐことができる可能性がある。

武田はまた、既存の製品の中から新型コロナウイルス感染症の患者に対して、有効な治療薬の候補を模索する考え。取り組みは早期段階ではあるものの、優先順位は高いとしている>(以上「REUTERS」より引用)



 官民すべての総力を挙げて新型コロナウィルス感染患者に対する特効薬の開発に取り組むべきだ。製薬会社武田が新型コロナウイルス感染症治療薬として血しょう分画製剤の開発を開始したと発表したという。
 それは抗原抗体反応を利用した「回復した患者の血しょうをもとにしており、回復した患者の体内にある抗体が、新たな感染者の免疫システムを高め、感染を防ぐことができる可能性がある」というものだそうだ。新型コロナウィルス感染患者体内に抗体は出来ないとされていたが、どうやらそれは誤りのようだ。

 しかし上記ニュースがREUTERSから配信されているのは何故だろうか。なぜ日本のマスメディアが報じてないのだろうか。
 他の製薬会社や感染症研究所が新型コロナウィルスに対する特効薬やワクチンなどの開発に鋭意取り組んでいるとの報道がないのは何故だろうか。既存の薬を利用した治験報告のニュースはあるが、新薬を開発しているニュースが皆無なのは不思議だ。

 あるいは新型コロナウィルスが秘匿すべきウィルスだとでもいうのだろうか。だから感染患者の検査を国立感染症研究所が統制しようとしていたのだろうか。もちろん治癒した感染患者の血漿も国立感染症研究所が独占して、新薬開発も国立感染症研究所が単独で行おうとしていたのか、あるいは国立感染症研究所が窓口となって新薬開発を統括しようとしていたのだろうか。
 そうした思惑から感染実態の把握よりも新型コロナウィルスの感染患者のすべてを国立感染症研究所が統括するために検査数の抑制をしていたのか。そうだとしたら、それこそ由々しき問題だ。政府の専門家委員会は上記疑問に回答すべきだ。

 新型コロナウィルスの感染に対する政府・厚労省の対応は明らかにおかしい。中国武漢で新型コロナウィルスの感染患者が確認された初期段階で、日本政府は対中空路と海路のすべてを速やかに閉鎖すべきだった。そうした完全な防疫体制措置を取らなかったし、感染症対策のイロハというべき「早期検査、早期隔離」という感染蔓延を抑え込む原則的な手続きすら怠った。むしろ保健所が新型コロナウィルスの感染検査を厭って、感染拡大を図ったとしか思えない。
 安倍自公政権はこうした疑問に答えるべきだ。彼らは何を恐れて新型コロナウィルスの感染検査を保健所を窓口として統制し、拒否したのだろうか。「指定感染症」ならそれらしき症状が出たら速やかに医療機関に行くのが国民の義務であり、医療機関は患者が「指定感染症」に罹患していたなら国の機関に速やかに報告すべきとされている。そうした仕組みの原理に反する指導を政府・厚労省が行った対応を政府・厚労省は国民に説明すべきだ。

 安倍氏の新型コロナウィルスの感染に対する対応はすべてチグハグだ。全く無能な御仁なのか、それとも重大事を国民に隠しているからそうなっているのか。正解はそのいずれかの一つでしかない。

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