民主党政権時代は悪夢ではない、それを葬り去った勢力こそが問題だ。



 上記リストはネットにあった。民主党政権を「悪夢」と称した安倍氏の発言を検証したものだそうだ。確かに民主党政権に交替して、政治は画期的に変化した記憶がある。
 しかし、それも鳩山政権が退陣するまでだ。いや正しくは民主党代表だった小沢一郎氏氏が「政治とカネ」プロパガンダ・キャンペーンで代表を退いた時に、既に民主党は政権獲得以前に弱体化しつつあった。

 だから鳩山氏が「最低でも県外」と発言した辺野古移設反対表明はアッサリと政権内外の圧力で崩壊した。しかし今となればなぜ日本国民はしっかりと鳩山政権への支持を表明して、支えなかったのかと残念でならない。
 大嘘の「政治とカネ」キャンペーンを張ったマスメディアは勿論のこと、深夜に「激怒した」当時のヒラリー・クリントン国務大臣に呼びつけられたとする駐米大使の大嘘まで、まことしやかに映像付きで日本のテレビニュースで繰り返し報じた。今でも当時の駐米大使が深夜にヒラリー氏に呼びつけられたのが「フェイク・ニュース」だと知らない多くの日本国民がいることだろう。

 かくの如くして、日本国民は完全に騙された。そして「ルーピー(間抜け)鳩山」というプロパガンダを国民に宣伝して、鳩山氏が無能だと刷り込んだ。
 現在では馬毛島を防衛省が買い取ろうとして頓挫しているようだが、その経緯を見れば何のことはない。当初、防衛省は40億円台で買える、と踏んだようだ。しかし所有企業が値上げ要求したため160億円台まで応じてきたようだが、所有企業の代表が替わってもっと値上げを要求してきたため頓挫しているという。しかし馬毛島に設定されている抵当権は220億円のようで、それ以下では売却後に負債しか残らないため、所有企業は値上げを要求しているようだ。

 簡単な小学生程度の問題だが、1㎢は何㎡かご存知だろうか。答えは1,000,000㎡だ。つまり馬毛島は8.2㎢だから8,200,000㎡ということになり、購入価格が220億円としても1㎡当たりに換算すると1㎡=2,682.92円ということになる。つまり坪単価9,448円弱となる。それが高いか安いか、防衛省や政府ではなく国民が判断すべき問題ではないだろうか。
 馬毛島を空母着艦訓練だけではなく、普天間基地の海兵隊基地の移設先にすれば辺野古沖移設埋め立て費用は不要になる。辺野古沖埋め立て費用は当初予算の10倍、およそ2.5兆円かかると予測されている。馬毛島の海岸に港湾施設を建設したとしても、辺野古沖移設よりも遥かに安上がりだ。

 そして何よりもオスプレイなどの危険な飛行物体も沖縄から孤島へ移転するのなら一石二鳥どころではない。なぜこうした代替案を日本のマスメディアは殆ど報道しないのだろうか。ただ160億円の価格交渉が頓挫しているとだけ報じて、登記簿上に記載されている所有企業の担保設定220億円にまで言及するマスメディアは極めて稀だ。そして220億円だとしたところで、馬毛島の売却価格が坪単価に換算すると1万円にも満たないということを報じるマスメディアは皆無だ。ただ防衛省が40億円台と弾いていた購入価格が160億円で妥結しそうになり、今はもっと高い値を提示されて頓挫している、とだけしか伝えていない。それが正しい報道機関のあり方だろうか。

 彼の名誉のために書くが、鳩山氏は断じて「間抜け」ではないし米国の報道機関が彼を「ルーピー」だと罵ったこともない。それは日本のマスメディア記者が「外電」として伝えたに過ぎない。
 日本国民は安倍友のマスメディアによって騙されている、もしくは情報操作されている。上記民主党政権半年で実施された政策を読み返していただきたい。安倍氏の「悪夢のような民主党政権時代」との評は、何ら根拠のないものだということがお分かりだろう。そして鳩山氏の「最低でも県外」発言を「ルーピー」と罵倒して葬り去った勢力は一体何なのかを日本国民は知る必要がある。それは沖縄県民のためではなく、日本国民すべての問題だからだ。

このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。