日本国民に迫る危機は国民の「総無気力化」だ。

<日本の労働生産性が、先進7か国で最下位、アメリカの3分の2であることがわかった。
 日本生産性本部の調査によると、日本の労働者が1時間あたりに生み出す成果(=労働生産性)が4733円で、アメリカの3分の2にとどまることがわかった。
 生産性の向上は、賃上げや、企業の国際競争力強化につながるとして、日本はAIやITなどを活用した省力化や自動化を進めることが必要だとしている>(以上「NNN」より引用)


 何度も外国人労働者移民に関してこのブログで書いてきた、安価な外国人労働移民で「人手不足」を解消するのではなく、生産性向上で「人手不足」を解消すべきだと。
 そのことが日本生産性本部の調査でも裏付けられる結果となった。二歩の経営者の多くはかつて高度経済成長で成功した当時のままの生産装置を海外へ持ち出して「短期利益の最大化」に成功した。その旨味が忘れられないのか、海外移転させるよりも、国内へ「外国人労働者」を移民させる方が投資もいらないし手っ取り早いと考えて安倍自公政権に「入管法改正」を要請した。

 愚かにも、安倍自公政権と自近与党議員とその仲間たちは「入管法改正」を成立させて、現在でも128万人いる外国人労働移民を更に向こう5年間で34万5千人も入れようとしている。日本は世界第三位の移民大国に躍り出ている。
 それは日本人による国家を多様人種の多民族国家へ帰ることに他ならないと同時に、日本国民をさらに貧困化させる政策に他ならない。なぜなら安価な外国人労働移民が入って来ることにより、企業の生産性向上のための投資意欲を削ぐからだ。

 かくして10年も経たないうちに、日本は生産性の低い国家に坂道を転がり落ちて、経済後進国の仲間入りすることになるだろう。そうすればどうなるか、中国の脅威に怯える国家に転落するだけだ。なぜなら国防力はGDPに比例するからだ。
 愚かな自助努力しない経営者たちによって、日本は衰亡の坂道を転がり落ちる。生産性向上のための投資を行い、技術開発や研究開発に心血を注いだ先人たちの高度経済成長の宴の残滓を食い潰すだけの、無能・無気力の経営者たちの集い・経団連が日本を滅ぼす。

 そして経団連に対して闘う力を自ら封印して個人的な栄達のみを渇望する連合幹部たちによって、労働者は沈黙のまま貧困化していく。欧州各国のグローバリズムや移民政策に反対する働く者の怒りの声は日本では聞くことはないようだ。
 それはマスメディアの「娯楽最優先」「視聴率獲得」ごっこに国民が巻き込まれているからだ。政治を語るのはカッコ良くないとか、哲学は時代錯誤だとか思う若者の感性こそが大問題なのだが。日本国民に迫る危機は国民の「総無気力化」だ。

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