国民の絶妙な判断、と安倍自公対象を謳歌する腐れマスメディア。
テレビを見るとさっそく昨日投票の選挙結果をワイドショーの一幕物にしている。「女の闘い」だの「希望の党の大失速」だのと選挙を田舎芝居に仕立てて面白がっている。
政府のJアラートとマスメディアにより北のミサイル攻撃が明日にでもあるかのように危機感を煽られ、有権者は大衆心理で口先だけ「勇ましい」暗愚な安倍首相を大勝させた。そのツケを支払わされるのは国民で、すでにイージス・アショアといった米国へのリボ払いで現実のものとなっている。
安倍氏の言う10%増税時には増収分の1/4ほどを幼児教育の無償化などに使う、という国民を馬鹿にした説明で有権者たちはコロッと騙されている。かつて消費増税の都度、政権与党は福祉のために使う、と説明して来てはいなかったか。
しかし、実際は国債償還や法人税引き下げに使われ、国民福祉は実質的に低下している。選挙が終わるや、安倍氏は75歳以上の医療費個人負担を2割に引き上げる、と予告しているではないか。これほど選挙で大ウソをついている首相と与党自公国会議員を性懲りもなく当選させる日本国民とは世界にも珍しい徹底したマゾヒストなのだろうか。
国民・有権者の多数が必ずしも正しいとは思わない。ただ日本は民主主義を採っている立憲主義国家だから、その選挙結果に従うだけだ。
安倍自公政権は立憲主義に守られながら、その立憲主義の基本たる憲法を無視している。彼が目論んでいるのは独裁者への道だ。国会を軽視し、最高裁判事も彼の意思で任命し、もはや彼にとって怖いものは何もない、という暴走を選挙で国民・有権者は是認してしまった。
北朝鮮の脅威の根源たる核とミサイルは「使えない」脅威だ。使えば即座に北朝鮮の独裁体制は米軍の圧倒的軍事力で壊滅する。
だから、日本の政治家が危惧すべきはかつて日本がそうされたように、ABCD包囲網の経済制裁で「座して滅びるなら一矢を報いるべき」と開戦を決断した日本のように、北朝鮮の独裁者が破れかぶれになることだ。だから日本政府はトランプ氏の餓鬼じみた北朝鮮に対する挑発こそ諫めるべきだ。トランプ氏と「完全に一致して」一緒になって世界へ向かって北の脅威を煽ることではない。
そうした自明の理を、なぜ日本のマスメディアは国民に呼び掛けないのだろうか。安倍氏と一緒になって北の脅威を煽るだけのマスメディアは日本と日本国民の安全を真剣に考えているのだろうか。
劣化したマスメディアと暗愚な宰相に日本は好いようにされている。日本国民はそろそろマスメディアによる世論誘導と思考停止から覚醒してはどうだろうか。