THAADの配備費用は米国が負担すべきだ。

<ドナルド・トランプ大統領は韓国に配置している北朝鮮の防衛・迎撃ミサイルTHAAD(サド・サード)の声明を要求した。

アメリカが貿易で赤字を出しているとしており、韓米自由貿易協定(FTA)も再交渉、そして廃棄しなければいけないと27日のロイターのインタビューで語った。

26日に星州に緊急配備されたTHAADについては「10億ドル(約1100億円)を韓国が払ってほしい」と要求した。これはTHAADの防衛費用は韓国が費用を負担してほしいと解釈されるもの。

この発言に対して韓国政府は確認中としている>(以上「ロイター」より引用)

 韓国の防衛にTHAADは関係ない。それはあくまでも米国本土防衛に必要な装備であり、当然米国が負担すべき費用だ。
 もちろん日本の防衛にもTHAADは関係ない。発射から数分で到達する北朝鮮のミサイルに日本は防御する術を持たない。迎撃ミサイルで撃ち落とすのは100%不可能だ。

 日本の防衛省は「なんとかなる」と期待を持たせているが、超音速で飛来する北朝鮮のミサイルをその速度以下のミサイルで迎撃するのは論理的に不可能だ。
 ただ米国本土へ向けて発射されたICBMならば弾道計算から飛来軌道が算出出来て、迎撃ミサイルで防衛するのは可能だ。そのための韓国や日本へのTHAAD配備だ。つまり米国本土防衛のための装備として、米国が負担すべきだ。

 米空母カールビンソンと日本の護衛艦が共同訓練しているようだが、北朝鮮との緊張関係下での訓練は感心できない。米国の本土防衛の必要性から核兵器の小型化やICBM開発に米国が過敏になっているだけであって、日本の防衛に関しては今回の核兵器の小型化やICBM開発は殆ど関係ない。
 日本に到達するミサイルを開発時点で北朝鮮は日本に対する直接的な軍事脅威国になった。核兵器をミサイルの弾頭に装備するまでもなく、日本海側の原発を攻撃されれば核爆発を起こすから日本は放射能汚染で壊滅する。

 北朝鮮や中国などの軍事的脅威を育成して、米国は日本にポンコツ兵器を高額で売り付けてきた。格好の例が実戦ではほとんど役に立たないオスプレイだ。鈍足のプロペラ飛行で離・着陸時に不安定な垂直上・下を行うとは兵器としては失格だ。高価な玩具として平時に使用するのなら別だが。
 政府やマスメディアは北朝鮮の脅威を煽って日本国民を誤魔化すのはやめて、何が日本にとって脅威で、何が日本の脅威と関係ないかを明確に説明すべきだ。そうすればマスメディアが連日煽って来た北朝鮮の脅威が日本や韓国とは無関係だったことに愕然とするだろう。


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