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<2016年10月21日、中国官製メディアの環球時報(電子版)は同日、中国人民解放軍南京軍区副司令官の王洪光(ワン・ホングアン)氏の寄稿記事を掲載した。王氏は「台湾を武力統一する可能性がある。上陸作戦をしなくても手に入れることは可能だ」と表明した。仏国際放送ラジオ・フランス・アンテルナショナル(中国語電子版)が伝えた。

王氏は、台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統が台湾の創建記念日にあたる「双十節」で「われわれの立場は不変であり、(中国の)圧力に屈することはない」と述べたことや、中国側が対話の条件とする「(台湾と中国は一つの国だとする)一つの中国」の原則を完全には認めなかったことを厳しく批判。「台湾との平和的な統一の可能性が完全に失われる」状況に移りつつあると主張した。

その上で、台湾の武力統一に向け、台湾海峡の現状を踏まえ、具体的な作戦準備を進める段階に来ているとした>()

 かつての「中国」は現在の中国の一部でしかない。中共政府の中国は清国が侵略・統一した版図を中国だとして、隣接する地域を軍事制圧して出来たものだ。
 現代世界では許されざる他国・他民族に対する侵略行為でしかない。内モンゴルやチベット、さらにはウィグル地区はかつての「中国」ではない。そして万里の長城より北の地域もかつての「中国」ではない。万里の長城の存在自体がそれを証明している。

 中共政府は「一つの中国」という戯言をのたまっている。台湾も中国の一部だというのだ。その伝でいけば英国は米国に対して「一つの英国」だと主張できる。それがいかに荒唐無稽なことか、お解りだろう。
 台湾は独立国家の三要件を具備している。つまり台湾は関税自主権を有している、軍事統帥権を有している、そして国民に対して徴税権を有している。まさしく台湾は独立国家だ。その台湾を独立国家として認めていない日本の方がおかしいことなのだ。

 国連も蒋介石政府を「常任理事国」としていたが、蒋介石政府が共産軍に敗れて台湾に追いやられ、中国に中共政府が成立すると中共政府の中国を「中国」だとしてしまった。つまり軍事力により国家を奪えば、その軍事政権を新しい「国家」だと認めてしまったのだ。いかに国連がダメな機関かお解りだろうか。
 そうした「成功経験」から中国は「軍事侵攻は正義だ、軍事力で制圧すれば世界は是認する」という帝国主義を国是にしてしまった。その延長線上に「一つの中国」がある。共産党独裁政権の中国と民主主義の台湾とは全く異なる国だ。しかし国際社会は軍事力に勝る中共政府の主張する「一つの中国」という戯言を是認している。

 なぜ「一つの中国は帝国主義で容認できない」と真っ当な批判を国際社会は中共政府に浴びせないのだろうか。フィリピンの新大統領までも中共政府の軍事力に怯えて尻尾を振っている。それも中共政府を「安保理常任理事国」と容認し、中共政府の中国をマトモな国として遇している西側諸国のご都合主義がもたらした結果だ。
 なぜ徹底した批判をチベットやウィグル地区や旧満州地域を軍事制圧した中国に対して国連は批判しなかったのだろうか。中共政府の中国を「常任理事国」に迎え入れて、人権がドウタラ、と他の政府を批判することは出来ないはずだ。この見事なまでの国連のダブルスタンダードは前世紀の悪しき残滓を見るようだ。

 それはかつての白人社会のダブルスタンダードだ。自国では人権宣言を行いつつ、植民地では牛馬以下の扱いを現地人に対しては行っていた。国連の見事なまでのダブルスタンダードは帝国主義の白人欧米国家のダブルスタンダードそのものだ。
 そうしたことを国際社会は一度も徹底して批判していない。戦後71年、アフリカ最後の植民地が独立してからも半世紀も経つというのに、いまだに欧米諸国は「宗主国」として謂れなき影響力と地位を保っている。悍ましいばかりの「白人優越思想」だ。

 そして中共政府は「白人国家」を偽装した黄色人種の国だ。アジアにおいて、白人国家であろうとしている悍ましい国だ。決して中共政府の中国を容認してはならない。共産党一党独裁政権の政府を頂いている中国民は自らの人権と思想を奪われていることを知らなければならない。
 食わせてくれる統治者は何であれ受け容れる、というのが中国の歴史だ。それは部族国家に他ならない。部族国家を国家足らしめるためには他の部族を軍事力と恐怖で統制し続けるしかない。まさしく中共政府の中国そのものだ。

 そうした前近代的な国民を弾圧と恐怖で支配する国家体制が21正規の現代に存在すること自体がアナクロニズムだ。中共政府の軍事力を背景とした膨張主義、それこそが帝国主義そのものなのだが、米国をはじめ、欧米諸国はかつての自分たちの姿を鏡に映したものを見るようで、批判できないでいる。
 国連の限界は白人支配の限界だ。中国はかつての帝国主義の白人国家になろうとしている黄色人種の国だ。この歪な国家の存在を日本政府は絶えず批判すべきだ。「一つの中国」という戯言を聞き流してはならない。直ちに批判すべきだ。それは台湾のためだけではない、すべてのアジアとアフリカのためでもある。


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