身勝手なストーカーによる殺人事件が絶えないのはなぜか。

<静岡県牧之原市波津2丁目のコンビニエンスストアで4日未明、職業住所不詳の杉山沙織さん(32)が男に刃物で腹や首を刺され、搬送先の病院で死亡が確認された。男もその場で自分の腹や首を刺し、病院で治療を受けている。杉山さんは3月に交際中の男性とのトラブルを警察に相談していたという。

 牧之原署によると、4日午前1時半ごろ、杉山さんが「サークルK」の男性店員に「家の前に元彼が立っているので怖い。警察を呼んでください」と助けを求めた。男性店員が店の電話で通報している最中に男が店に入ってきたという。

 通報で駆け付けた署員が店に入ると、男が刃物で自分の首を切ろうとしていた。男は刃渡り20センチ前後の刃物を3本所持していたといい、県警は男が杉山さんを刺したあとに自殺を図ったとみて捜査している。男性店員は男の刃物をみて店の外に出て無事だった。

 杉山さんは3月24日に「同居している交際相手の男性が家から出て行ってくれない」などと同署に相談していた。警察は交際相手の男性を指導したが、3月30日には二人で署を訪れ、「警察の協力はもう結構です」と話したため、同署は危険性や切迫性がないと判断し、継続対応を打ち切っていたという>(以上「朝日新聞」より引用)

 一度は一緒に暮らしていたが別れた男女が殺人事件の被害者と加害者になる、というのは余りに悲惨だ。被害女性は別れた男性が家から立ち去らないため警察に相談したことがあったようだ。それ以後。男性が別れ話を受け容れて家を出たため、女性は問題が解決したと思っていたようだ。
 しかし粘着質なのか、男性は再び女性の家に押しかけて長い時間付近にいたため、女性は警察への通報を求めてコンビニへ行ったという。そこで悲惨な仁家は起きたようだが、この時代32才の女性が携帯電話を持っていなかったのかと不思議に思う。

 警察も粘着質の男性か否かはかつて相談があった時に分かっていたはずだ。それならなぜ女性の家付近の見廻りの頻度を上げておかなかったのだろうか。警察がこうした事件を未然に防いでいる件数も勿論あるのだろうが、マスメディアに載るのは事件になったモノしか乗らないから、警察の不手際が目立って仕方ない。
 いずれにせよ加害者に人権意識の希薄さが目立つ。一度は愛し合った女性なら、なぜ彼女の幸せを心の底から願わないのだろうか。それとも「功利主義的」に愛してもらわなくなった女性は不要の存在でしかない、とでもいうのだろうか。

 相手の命を奪う行為は人権侵害でも最悪のものだ。彼女にはこれから数十年の人生があったはずだ。加害者にももちろん、次の出会いから堅実な家庭を築く道もあったはずだ。
 なぜそうした諸々の可能性を一掃するバカな行為に走らなければならないのだろうか。相手の人権も勿論だが、自身の人権も尊重するなら、こうした事件は起きなかったはずだ。こうした事件の報道に接する都度、人権教育の必要性を痛切に感じる。


このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。