法を順守しないガキにより国際秩序は無力化する。

<南シナ海問題で対話再開の合意に至った中国とフィリピン。中国の南シナ海における権益主張を退けた7月の仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の判決は有名無実化しかねない状況となった。「国際法順守」の立場で共闘してきた日米は、巨額の経済援助をフィリピンに提示する中国によって、フィリピンとの間に、くさびを打ち込まれた格好だ>(以上「毎日新聞」より引用)

 フィリピンの新大統領は中共政府にとってさぞかし扱い易いガキだろう。領海を侵犯されて軍事基地まで造成されても、経済援助を与えれば黙るというのなら、これほど御しやすい相手はいない。
 餓鬼大将が好き勝手に陣地を広げて国際司法裁判所が「それゃダメだよ」と諭しても、判決は紙切れに過ぎない、無視したところで何ら制裁は出来ないと開き直っていたところだ。しかし国際社会に対して少しばかり具合の悪さを感じていたところ、当の相手がカネをくれれば良いぜ、と譲歩してきたのだから願ったり叶ったりだ。

 しかしこれで南シナ海への膨張・覇権主義を批判していた日米の論拠が失われることになる。フィリピンが振り上げた拳をいつまでも振り上げ続けていなければ日米し南シナ海沿岸諸国が協力して中共政府と対峙することは出来ない。
 国際秩序は少しばかりのカネをばら撒けば好き放題に買える、ということになった。まさしく国際社会国家はガキの集団だ。腕白たちが好き放題に手物を手にして恫喝し合う。狭くなった地球で譲り合って仲良く暮らすという「秩序」は無きに等しい。

 フィリピンのガキ大統領は自分の判断が高くつく、ということにいつかは気づかされるだろうが、その時は既に遅い。フィリピンは中共政府に屈したのだから、今後は中共政府にすべて従わざるを得なくなる。
 喉元に岩礁埋立基地という凶器を突き付けられている、という現実と向き合わなければならない日は必ず来る。中共政府の造成した軍事基地は飾り物ではない。覇権の膨張はフィリピンを飲み込むことになるだろう。

 周回遅れで帝国主義国家となった中共政府の中国は国内秩序を保つために必ず何処かに戦争を仕掛ける。もしくは制圧地域を従えて国民に偉大なる中共政府を宣伝しなければ国家体制が保てない。
 経済援助で手打ちを持ち掛けたフィリピン大統領を目の前にして、習近平氏は「豚は太らせて食えばよい」と腹の底で思ったことだろう。司法裁判所の判決を無視した自分は正しかったと、習近平氏は帝国主義の野望をさらに強めるだろう。何と愚かなフィリピン大統領だろうか。まるで餓鬼だ。


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