「内閣改造ごっこ」どころではない、デング熱患者の広がりに危機感を持て。

 デング熱患者は47人に到り、その範囲は北海道にまで飛び火している。国利地感染症の連中は「大したことはない、デング熱は間もなく終息する」と2,3人の感染者の段階で安穏としていた。
 しかし彼らは感染経路を明確にしていたわけではない。ただ単に代々木公園で蚊に刺されたのだろう、程度の認識でしかなかった。だから代々木公園内の蚊の駆除を実施しただけでデング熱を抑え込むつもりだった。

 しかし、現実には感染者は拡大している。全国規模になるのは時間の問題だ。感染者がその地で蚊に刺されれば新たなデング熱発祥の地になる。冬が来れば蚊がいなくなってデング熱は終息する、というのも間違いだ。
 デング熱ウィルスは蚊の卵の中で越冬し、新たに孵化してデング熱媒介の蚊として猛威を振るう。もはやデング熱は日本の感染症として定着したのかもしれない。そうした危機感をなぜ日本の医療機関は表明しないのだろうか。

 政府も内閣改造などと安倍氏の個人的な趣味のようなことにウツツを抜かしているのだろうか。一つの感染症が国境を越えて日本に侵入したことを重く受け止めるべきだ。
 他にもエボラ出血熱の感染症も日本の水際まで迫っている。国際化とはそうした様々な感染症ウィルスも日時を置かず日本に入ってくることだ。そうした負の面も、マスメディアはしっかりと報じるべきだ。

 すべての物事には光と影がある。光ばかり取り上げて宣伝するのは公平ではない。影の部分もしっかりと報道すべきだ。
 かつてのグローバリゼーション礼賛記事満載期にはウンザリしたものだ。これで日本国内産業が空洞化し、金融や証券などといった第三次産業を持たない地方都市は逼塞する、という見通しを立て警告した報道機関があっただろうか。

 国際化や高速交通機関の発達は利便性と同時に感染症を瞬く間に各地へ伝播する側面を忘れてはならない。デング熱に対して国や地方自治体はどのように取り組むのか。
 口先で「財産と国民の命を守る」と勇ましい安倍氏は「だから集団自衛権が必要だ」と立憲主義無視の暴走を続けているが、外国軍隊の侵攻を伴わない国民の財産毀損や命の損失を招く自然災害や感染症に対して、安倍氏は不感症ではないだろうか。日常生活に潜む危機こそ、政府はしっかりと対応すべきだ。


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