青少年犯罪被害者はなぜ防げない。

 青少年が被害者となる事件が後を絶たない。先々月に佐世保で起こった高1女生徒による同級生殺害事件で、被害者のご両親が悲嘆に暮れているという。ご心痛は察して余りある。
 その場合でも加害者の両親が高1女生徒の異常について行政に相談していた。後日の同級生殺害事件を予兆させるような父親に対する暴行事件も起こっていた。それでも殺人事件を防げなかったのはなぜだろうか。

 それだけではない。同居している母親や義父などによる乳幼児虐待殺人事件も頻発している。それらの多くの場合も児童相談所に通報なり相談なりしていて、乳幼児の虐待は行政機関でも把握している。
 しかし乳幼児虐待殺人事件は起こっている。悲惨といえばこれほど悲惨なことはない。殺害されたいたいけない乳幼児にとって短い人生は悲しいことばかりだっただろう。人として生を受けて、果たして人として死んで逝ったのかと不憫でならない。

 しかも問題なのは一度は児童施設で保護した後に、保護者の許へ返されて殺害される場合が多々あることだ。行政の判断基準が甘いのか、それとも杜撰なのか、反省すべき点は反省して全国の児童相談所の共通認識とすべきだ。
 警察も民事不介入というのではなく、殺人事件の未然防止の観点から積極的に関わるべきではないだろうか。かつては警察官が地域住民把握のために各家庭を巡回・訪問していたが、最近は見かけないがなぜだろうか。

 個人情報の秘匿のために関与できないとしたら本末転倒だ。個人を守るための個人情報秘匿が、そのことにより個人の生存そのものを阻害しては何のための個人情報秘匿だろうか。
 情報開示と表裏一体をなす秘匿は、しかし程度問題ではないだろうか。近所にどのような人が住んでいるか、地域住民は知っておく権利があるのではないだろうか。時恰も秋であるが、『秋深し隣は何をするモノぞ』と詠んでいて良い時代は既に過去のものになっている。


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