「財政に金は必要だから消費増税に賛成」と口を揃えるサンデーモーニングのコメンテータたち

「財政に金は必要だから消費増税に賛成」と口を揃えるサンデーモーニングのコメンテータたちには驚きだ。寺島某に到っては「欧州各国の平均消費税は18.5%だからまだ日本のは低い」と例によって税率で比較する。なぜ軽減税率まで丁寧に説明しないのだろうか。欧州各国は食料品や医療費や教育費などに関しては生存権の侵害や未来への課税ということでそれらの消費税には軽減税率の適用もしくは非課税としている。
 日本では一律8%と欧州で最も高い軽減絶率を適用しているスウェーデンの7%を抜いて世界最高税率になるという解説をしないのはなぜだろうか。寺島某氏の意図的な解説に怒りを覚える。そして「日本の財政状況をみると増税は当たり前だ」と異口同音に開設するコメンテータたちの無能ぶりにも驚きを禁じ得ない。

 一体いつまで高度経済成長期の幻影を追い続けるのだろうか。日本は低成長期に入って20年以上も経過したというのに、依然として対前年比増の予算を組み続け、ついには来年度予算は実質100兆円を超えてしまう。その大部分は社会保障費の伸びだと説明しているが、それも眉唾だ。
 社会保障制度を社会保障制度たらしめて「負担は応能で支給は一律」という大原則に立ち返れば莫大な年金会計の不足分は一気に解決できるだろう。社会保障たる年金も一律支給として最低年金保障を実施して、65歳以上の生活保護を廃止すれば良いだけだ。そもそも満期ですら受け取る年金額が生活保護費を下回るなどというバカなことをいつまでこの国はやり続けるのだろうか。

 医療費もカルテの一元管理を実施し、レセプト管理もプルグラムで連動させれば、医療費は劇的に削減できるだろう。馬に食わすほどの処方薬をレジ袋に入れてもらって帰る老人を見ると、彼らは却って薬害により寿命を縮めているのではないかと思えてならない。しかも、開業医院を梯子してそれぞれに薬をもらい、病歴自慢しているなどという待合室の老人たちの会話には腰を抜かすほど驚く。
 なぜ医療の一元管理化をカルテの電子化と国家管理により実現しようとしないのか、それに反対ないし抵抗しているのは誰なのか。少なくともカルテの電子化を阻んでいる連中は国民の敵だという認識を国民は持つべきだ。

 医療費が膨大な額に上っているのは理解し難い。同様に年金所得が一部の特権者たちであれ勤労者平均所得を超えるのも理解できない。社会保障のあり方をこの国はもう一度原点に立ち返って検証すべきではないだろうか。
 公務員の特権権益は決して許されず、それは年金のみならず年収に関しても勤労者平均にまで直ちに引き下げるべきだ。それでも財政が足らないというのなら増税ではなく行政サービスを減少させるべきだ。行政サービスの低下が嫌だというのなら、国民は増税を許容すべき、という本来的な議論をすべきだ。何が何でも増税して、高度経済成長期の行政の在り方を維持しようとする現政府と官僚たちこそ変わらなければならないのではないだろうか。

 沿いした観点を微塵も表明しないテレビ出演するコメンテータたちは官僚たちの御用であることに間違いないと批判されても仕方ないだろう。マスメディアは何のために存在しているのか、少なくとも官僚の広報機関であってはならないと、戦前・戦中の戦争推進宣伝機関に堕した経験から学び、反省したのではなかっただろうか。


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