高額に過ぎる議員報酬。
市議会議員がお手盛りの高額だから、公務員給与削減の舌鋒も緩むのではないかと思えてならない。公務員に支払われる様々な諸手当に関しても、議員は無知なのかそれとも知った上でのことなのか、民間企業並みに廃止することが出来ないようだ。
それらが積もり積もって公務員給与が民間勤労者平均給与を遥かに超える高額になっても、人事院の「公務員給与は民間企業に準拠して」定めるという規定が有名無実化していると誰も指摘しない。
公務員給与を予算所などで詳細に知る立場にある議員が、地方議会でラスパイレル指数すら指摘しないのはなぜだろうか。国会で国会議員が公務員給与を「民間に準拠するまで引き下げろ」と強く云えないのは、国会議員がそもそもお手盛りの高額年俸を頂戴しているからではないだろうか。
税金食いがお互いに庇い合っている構図が透けて見え、今回の参議院選挙でも、国民は醒めた目で冷やかに眺めているのではないだろうか。
議員候補者たちが絶叫している文言を録音して、当選後に聞かせるのも一興ではないだろうか。「国民のために粉骨砕身御奉仕申しあげる」だの「何とぞ当選させて下さい」なぞと有権者に縋りついた気持ちを忘れて、高額議員報酬を頂戴して恥ずかしくないのだろうか。
米国並みに「議員は奉仕者だ」という精神で薄給に甘んじて働いて頂きたい。そうすれば碌な仕事もしないで何期も何期も続けるバカな政治家はいなくなるだろう。「人材確保のためにある程度の報酬も仕方ない」という反論には、それなら「現在の国会議員の見識と仕事ぶりは報酬に見合ったものなのか」と再反論したい。