復興庁を東北へ移せ。
復興を担当する復興庁が霞ヶ関にあること自体が間違いだ。復興を担当して予算と制度を各省庁に根回しをする役所として作ったのなら、その取り纏めは官僚が現地で行わなければ何もわからないはずだ。
しかし民主党は完全に官僚に好いようにあしらわれて予算負担だけを国民に押し付け、復興と称する予算流用により勝手に乱費されてしまった。それが官僚の実態だ。彼らは理屈さえつけば何でもやりたい放題に国民の税を乱費してしまうシロアリだ。そうならないようにするには、復興を担当する官僚たちを復興に燃える現地で復興に汗を流す人達の熱気で霞ヶ関の「毒気」を抜かなければ役に立たないと思ったのだが、実際にそうだった。
省庁が縦割りだからダメだ、というのは嘘だ。官僚が自分たちの利権ばかり考えているからそうなるのだ。すでに悲惨なあの日から2年目の3月11日が2ヶ月ばかりで来ようとしている。霞ヶ関の官僚たちは東日本の被災地を見て回れ。そして遅々として進んでいない現状を眼にして、悲劇により命を落とした被災者たちの怨霊に身震いすることだ。お前たちは一体何をしていたのだ、と責める風の声や波の音に身震いすることだ。
この国は内部から腐っている。官僚たちとマスメディアという内部から腐っている。政治家たちは腐れば国民の厳しい審判によりバッジを奪われる。放っていても政治家は選挙により浄化される。しかし官僚たちとマスメディアは執拗にこの国の中枢に君臨して国民を上から目線で見下ろして御託を並べる。
復興庁の幹部たちだけではダメだ。復興庁を東日本へ移せ。東京と行き来するのは若い官僚たちの仕事だ。決して復興予算を四の五の屁理屈をつけて流用されないように、東日本で大勢の霊魂と向き合って復興に全身全霊で取り組め。