小沢氏に何か不都合でも、
嘉田代表に「小沢氏との連携は本気か」と聞く人は何か勘違いしているのではないだろうか。小沢氏に一体どんな不都合があるというのだろう。小沢氏が何かマズイことでも仕出かしているというのだろうか。
泣く子も黙る東京地検特捜部が30億円もの捜査費用を投じ、膨大な数の検察官を動員して「強制捜査」までやって、結局不起訴になった。そのあとで御丁寧に検察官か捏造した取調べ調書まで提出して、「第五ケンシンカイ」で「強制起訴」となったが、それも一審二審と無罪判決が出るに到って手続き規定のない「指定弁護士」による上告断念により無罪が確定している。
すべての政治家の中で小沢氏よりも厳密な「身体検査」を受けた者はいない。自民党の中には小沢氏と同じ違法献金に問われた人たちも大勢いたが、彼らには捜査は及ばなかった。慎重に捜査をしたら、案外「危ない」かもしれない。
元秘書たちが問われている嫌疑に関しても、他の政治家の秘書たちは「訂正印」を持って総務省に駆けつければ全くのお咎めもなく済んでしまう類の「形式」上の問題に過ぎない。
ただこの国の卑劣なマスメディアが束になって延々と3年有余も「政治とカネ」とプロパガンダ報道を集中豪雨のように続けたから、純朴な国民は「まさか新聞やテレビが嘘を報道しないだろう」と思い込んで「小沢氏は悪党なのか」と退いてしまっているに過ぎない。
しかし戦前の報道を検証していただきたい。いわゆる大本営発表のオンパレードに騙されて、日本国民は悲惨な戦争へと誘導されたではないか。この国のマスメディアにはそうした前科がある。その悪しき伝統は現在も脈々と受け継がれて、世界でも独裁国家のマスメディアも驚くほど、各種全国紙はあっても画一的な報道に終始している。
嘉田代表に「小沢氏と連携をして大丈夫か」と問う人は、むしろこの国のマスメディアを疑ったほうが健全なものの見方が出来るだろう。