使命感薄き公務員は自ら恥じて職を去れ。
大津市のいじめ自殺事件でまた一つ残念な事実が明らかになった。生徒が自殺して一月と経たないうちに、教育長がオーストラリアへ視察旅行に出掛けていたというのだ。
彼は何のために職を戴いて、報酬として税から多額な金額を得ているのか、分かっているのだろうか。世の中には彼と同等かそれ以上の能力があっても不運にして教育長に就けないで在野に埋もれた人材はゴマンといる。
自分だけが素晴らしい人材だと官僚たちは自惚れないことだ。彼らはたまたま運が良くて職を得て現在の地位にあるに過ぎない。彼らと同等以上の人材は世間にゴマンといるのだ。
某という財務省事務官にしても、彼よりも素晴らしい能力の持ち主は幾らでもいたはずだ。それが偶々の僥倖で財務省の官僚トップに立てた。そうした意識があるなら国民のために粉骨砕身の精神で働くべきだ。もしかすると高級ホームレスになっていても不思議ではない人生街道だ。
妻を娶り子を成して世間並みの幸せを手にしているのなら、彼は国民の世間並みの幸せをより多くの国民が手に出来るように努力すべきだ。消費増税を無能な首相の耳に吹き込んで、国民の多くが苦しむばかりで税収の糧にもならないバカな増税に国会論議を引き留める権利はないはずだ。今の国会でなすべき課題は山積している。
増税の前になすべきことがあると「国民の生活が一番」の党首が主張するまでもなく、財務官僚なら分かっているはずだ。不用額が数兆円に及ぶ予算が必要最低限のものとは思えない。ユルユルの査定を行い、各省庁の官僚たちに恩を売って、財務官僚の支配権を確立しようとしているのはミエミエだ。
しかし官僚たちが性悪説に立って行政を行えば、昨日今日トップに立った俄か政治家に何が分かるというのだろうか。
理念なき俄か政権与党に就いた民主党政権は赤子の手を捻るよりも簡単に財務官僚の術中に堕ちた。自・公との「野合三党合意」も多分財務官僚の御膳立てだったのだろう。野田執行部にそうした舞台回しの出来る政治家はいないし、いれば三党合意するまでもなく参議院野党から必要な人数をポストと官房機密費で釣り上げていただろう。そうした根回しも何もできない素人集団だから、財務官僚の操り人形と化し、一日も長い政権の蜜の味に浸かっていたいだけなのだ。
国民に背を向けた財務官僚こそが巨悪の根源だ。国民に奉仕する使命感なき公務員は迷惑千万だ。一日も早くその職を辞して頂きたい。