「振り込め詐欺」内閣かどうかは別としても「正心誠意」内閣とはいえないだろう。
臨時国会を僅か4日で閉じるという。平野国対委員長に言わせれば「素人内閣」だから過ごしばかり仮免程度に上達するまで待って欲しい、ということだろう。
しかし被災地支援に一刻の猶予もならない復興予算はいつ上がるのだろうか。野田首相は復興に全力を上げるといわなかっただろうか。それとも復興を実施するにはその財源となるべき増税もセットだと言いたいのだろうか。
民主党政権は一体何をやっているのだろうか。ノロノロ菅の後は増税野田だ。その間も福一からは放射能はダダ漏れに漏れている。除染すら一向に進まない状況で国民には「安全だ」と繰り返すだけだ。そういえば「直ちには、」の権化が経産省の大臣になった。不確かな事実ばかり発表して福島県民を被爆させた張本人だ。いかに松下政経塾の後輩だからといって、野田氏も枝野経産大臣はなかっただろう。何とも見え透いた連中だ。
民主党は通年国会として絶えず国会を開いて適宜政策を実行へ移すべく与野党とも国会に詰めるべきだ。国民のために働くべきで、オバマ大統領のご機嫌伺いにワシントンへ行く暇なぞないはずだ。それとも「もっと米国債を買え。日本は金融緩和なぞやらずに円高を容認しろ」と言われに、わざわざ出向くこともないだろう。
野田氏の朝貢外交ぶりには恐れ入る。しかし自民党の伊吹氏から「振り込め詐欺」内閣といわれる筋合いはない。散々自民党がこの国を官僚たちの食い物にさせて、米国に日本国民の富を差し出してきたではないか。自分たちの所業を少しは恥じてはどうだろうか。