何と底の浅い政治家だろうか。
自然エネルギーを取り入れた施設とはいえ、保育園ならコメントも政治家らしく「幼保一元化」について政府見解を述べるべきだろう。それを国民を見下ろせるバルコニーがあればいろんな意見が汲み取れるとか言うとは、何たる不見識だろうか。
仙谷氏は言わずと知れた「官房副長官」という立場にある政府要人だ。はしゃいで詰まらない戯言で記者たちの顰蹙を買うよりも政策を述べるべきではなかっただろうか。
幼保一元化を実現するために官僚たちは一元化するための管掌部署を設けようと企んでいる。官僚得意技の「焼け太り」が炸裂しそうだ。彼らは単純明快なことでも、さも複雑怪奇で官僚の緻密な頭脳が介入しなければ解決できない、とでもいうかのように政治家を懐柔してしまうようだ。幼保一元化など簡単明瞭な制度の一元化のはずだ。国民目線に立った利用者の観点から相違点を上げれば殆ど何もない。ただ名称の相違だけだ。しかしそれでも複雑怪奇な両制度の一元化には様々な障害があるため、まずは一元化した特別な施設を作って幼保の垣根を取り払おうとする、としている。何ともアホらしくて涙が出そうな官僚たちの理由づけだ。
仙谷氏はそうした官僚たちの策動すら心中になく、バルコニーがあればなー、と思ったとしたら即座に政治家を引退すべきだ。彼には国民の生活がどのようになっているのかすら解らないだろう。僅かな期間でも官房機密費に喰らいついて甘い汁を吸うとマトモな平衡感覚が失われるようだ。すでに国民政治家としては致命的な国民目線を喪失している。仙谷氏の国民政治家の命脈は尽きたようだ。これ以上汚名に塗れる前に、速やかな引退をお勧めする。