電力会社は発送分離し、電力の自由化をせよ。
地域独占により安穏とした経営を行って来た電力会社が、ここにきて突然電力供給が需要を下回るので節電して欲しいとは何事だ。
世界の二倍以上の電気料金を徴収して、この国が電気の缶詰といわれる「アルミ精錬事業」不成立の国家にしておいて、更に大きな顔をして何を国民に求めるつもりだろうか。そうした体たらくなら地域独占にさせておく必要性は何もない。速やかに電力自由化の仕組みづくりに政府は着手すべきだ。電力会社が電気の安定供給という「地域独占」の責任を放棄したのだから、自由化に反対する理由もなくなった。
この国は基本的な部分でモラルが溶解している。官僚が国家と国民利益を最優先しなくなって久しいが、ついにその独善姿勢は国家的な基本企業にまで及んでいたのが明らかになった。バスケットの中の一つのリンゴが腐れば次々と腐敗して行くのと同じ理論だ。
橋下氏の「従う必要はない」発言や良し。その発言に国会議員はどのように応じるのだろうか。官僚の走狗となった政府は無視して収束するのを待つしかないのだろうか。それとも電力自由化の一里塚に資するだろうか。