摩訶不思議な「FNN世論調査」結果だ。
菅氏の震災復興でリーダーシップが発揮されているとは思えない、という者が65.7%で思う者をダブルスコアで圧倒し、福島第一原発の事故処理が適切でないとする者が79.5%で思う者の14.9%を圧倒している。しかしそれでも菅内閣の支持率は前回よりも上昇し、前回の21.8%から29.2%になっている。何とも摩訶不思議な世論調査結果だというしかない。
そして更におかしいのは菅氏の指導力を評価しない者が84.2%もいるのに、原発被害が一段落するまで菅氏で行くべきとしている者が46.3%と早期退陣を望む者が19.3%と不思議な結果を示している。世論調査に回答した者の多くが滅裂な思考をしている分裂症患者なのかと疑うより他ない調査結果だ。
ここまで恣意的な世論調査を垂れ流してどうするつもりだろうか。そして次期首相候補の一位に「原発の政府発表を信頼しない」が80.8%もいるのに枝野氏が10.0%で挙げられている。これも首を傾げざるを得ない。
だいたい、世論調査が適切に行われ、世論を反映しているのか疑わしい。むしろ世論だという結果により国民世論を誘導しているのではないだろうか。断じてそうではない、というのなら世論調査電話の生テープをネットにアップすべきだ。
FNN世論調査はFNNの望む世論の在り方を開陳しただけではないのだろうか。ただし、菅政権の災害復興が遅々として進まない批判は現実の声として無視できないから掲載したものの、菅政権を継続させなければならないとの思惑から数字を創作しているのではないだろうか、と疑いを抱く。そうでないというのなら、是非とも世論調査電話の生テープをネットにアップされることを望む。