拙いのは御用評論家たちだ。
地震や津波被害は懸命に頑張れば勤勉な日本の国民性から復興は必ずできる。しかし原子力発電所の放射能撒き散らし事故は将来にも重大な影響を与え続ける。
すでに使用開始から40年を経過した福島原子力発電所を60年は使える、として使用期限の延長を認可した国と申請した東電の見通しはどうだったのか。そして学者たちはどのような見解を示したのだろうか。
大手マスコミもその場合どのように報じたのだろうか。今回の計画停電に対しても大手マスコミは無批判に受け入れている。何しろ大口スポンサーだから批判できないのかもしれないが、それならNHKはどのように報じているのだろうか。
停電騒ぎを演じて原子力発電所の危機を話題の中心から逸らそうとしているとしか思えない。夏場の電力需要最大値の時と比較して現在は決して高くないと思われる。その需要端境期のこの時期で、停電しなければならないほど電力が不足しているのか。
御用評論家ばかり登場するテレビで国民を洗脳して計画停電が正しいかのような錯覚を与えている。正しいのは電気が足りなければ官公庁や工場や一般家庭が一致協力して節電をして、常時通電を守ることだ。一時的とはいえ電気を止めるのが正しい選択とは到底思えないし、電力会社として採るべき策ではないはずだ。電力会社には電気を供給する義務がある、とされている。
御用学者が原子力発電所は安全だと言い続けてきた。テレビに登場する学者たちも「大したことではない」と当初は言っていた。
たとえ政府や官僚が無能でも被災地は逞しく立ち上がる。淡路阪神大震災を見れば良く分かる。しかし被爆地の復興は放射能被爆が相手だけになかなか困難だ。
原子力発電所は安全だと言っていた学者たちはすべて福島原子力発電所の現場へ結集してあなた方の日頃の御高説通りに安全であることを国民に示して欲しいものだ。