神奈川県警で11億円の不正経理とは。
不正経理で処分されるのは500人にも上るという。しかし、公務員の不正経理は珍しいことではなく、つい先日も千葉県警で不正経理が発覚したばかりだ。世の中の犯罪に立ち向かう県警が犯罪を犯す巣窟だったとはシャレにもならない。
検察にも不正経理があったし、裁判所にも不正経理があった。それでも抜本的な会計システムの変革がなされないのはなぜだろうか。いや、それ以前に不正経理に関して処分されたとは聞くが、逮捕されて起訴され有罪となって刑に服したとは寡聞して知らない。民間企業で11億円も不正経理があれば余程の大企業でない限り会社の業績そのものがおかしくなるし、当事者は司直の裁きを受けるのが常識だ。
しかし公務員では「赤信号を大勢で渡るから」500人も警察へ訴えることもできず処分で済ますのだろうか。いや今回は犯罪者を逮捕する警察が不正経理をしていたのだ。自分で身内を捕まえるわけにもいかないのだろうか。
それにしても11億円とは巨額だ。いやかつて発覚した検察の14億円よりは少額か。いずれにせよ国民の税を何だと思っているのだろうか。代わりの者はいくらでもいる、民間企業並みに厳しい処分を望む。そして会計システムの複式簿記化などの抜本的な改革を行わなければ同じような不正経理は後を絶たないのではないだろうか。