台湾政府がかつての正統な中国政府だ。

 1948年に現在の中共政権が中国の地に樹立されたが、それまで中国で日本と戦っていたのが孫文率いる国民党軍だった。安倍氏の祖父岸信介氏は台湾政府を正当な中国政府とみなし、台湾を独立国家と見做す立場を取っていた。その孫が台湾を元日本首相として訪問するとは、受け入れた台湾の首脳たちにも感慨深いものがあるだろう。


 


 国の成り立ちはならず者であろうと犯罪者であろうと、たとえ正義がなかろうと力の強い者が乗っ取って政権を樹立し大きな顔をするのが世界の歴史だ。孫文は大陸から人民解放軍によって追い出された。現在中国共産党政府は「中国は一つ」と言っているが、国家の存在を示すのが軍事的支配権と税の徴収権の及ぶ地域というのが定義なら台湾は中国とは別の国家だ。誰が見ても明らかだが、中国共産党政府の横暴な物言いを世界の大部分は認めて13億人もの国民を擁する国と交易すべく国交を取り結んだ。


 


 世界史を見る限り、地上に高尚な倫理的世界が確立する可能性は極めて低い。19世紀的帝国主義は影を潜めたが、軍事的侵略や経済的侵略はまだまだ存在する。それだけではない、人権を弾圧して少しも恥じない国家すらも世界には存在している。そうした大部分の非難が当て嵌る国家が隣人に多すぎる。日本の最大の不幸は国を引っ越せないため、そうした無謀にして礼儀知らずな隣国たちと付き合うしかないということだ。


 


 台湾政府は恥を知る国際社会の中でも民度の高い国家だ。中国の真似をして尖閣諸島の領有権を主張するような「悪乗り」は断じてしないことだ。日本とかろうじて繋がっている交流を断てば中国共産党政府の思う壺だ。日台が離反して双方に良いことは何もない。中国共産党政府を喜ばすだけだ。安倍氏は国内政治で首相としてやり残した仕事があるのだろう。台湾を訪問したのもそうした穴埋めのためなら、日本と台湾の国益のためにも台湾の要人に尖閣諸島の領有権を主張するような馬鹿げた擧に出ないようによくよく説明すべきだ。



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