アジア大会に見る品格なきアンフェアーな大国。
広州で開催されているアジア大会の報道を見る限りでは中国は品格なき大国といわざるを得ない。勝つためには何でもアリとの審判や競技員や大会運営者などは恥知らずな「金メダル」至上主義者のようだ。商売で「儲けさえすれば何でもアリ」という態度と似通っているのは、哀しい中国人の性かと思ってしまう。
我が国の武家の学問は儒学だった。言わずと知れた中国人孔子の教えを教義として武士は自身を律する原理として懸命に学んだ。その中国で儒学的なる行動原理が皆無なのは驚くべきだ。もっとも日本よりも儒学の教えが社会に色濃く残るとされる韓国にして捏造歴史教育で反日を国民に植え付けているのを見ると儒学の教えも余り当てにならないのかも知れない。
トヨタが自動車開発部門を中国へ移すと発表した。今後爆発的な需要が中国で見込めるから、デザインやメカニックで中国の要請を逸早く生産に反映できるようにとのことで、当初は500人規模でスタートして1000人程度の施設を造るようだ。トヨタよお前もか、と言いたい。金儲けさえできれば開発部門を中国へ移すというのなら、今後トヨタ車を買うのをやめよう。トヨタは中国で生きていくが良い。いつまでも安定した社会でいつまでも持ち上げてくれると思っているとしたら、トヨタの幹部は無知蒙昧の類だ。日本の社会で日本の労働者により世界の企業へ成長した原点を忘れて、何が日本を代表する企業だ。
来年春の日本の新卒者の就職内定率が最悪だというのはトヨタのような愚かな経営陣が日本の大企業に多いからだ。「焼畑式経営」というのだそうだ。より良い儲けを求めて転々と生産拠点を求めて移動し、ついには森林を荒らしてしまうという愚かしさを指摘する表現だ。中国の次にはインドへ進出し、そして次はブラジルやアフリカなのか。日本国内の新卒者を見限り、日本の若者を一流のビジネスマンに育てない、社会的責任を放棄した日本の企業とは一体なんだろうか。儲けさえすれば良いという経営者は企業収益は上げても職員や会社員に還元しようとしない。それが日本社会の貧困の元凶だと思い至らない企業経営者は人間として失格だ。
経済界や産業界と称する連中は何を考えているのだろうか。百年後の日本のことを真剣に思い描いているのだろうか。
中国は用心した方が良い。いつ何時企業接収という手段に出るか、分かったものではない。製品ソフト開示の一件も終わったわけではなく、一時的に先延ばししているに過ぎない。抜き差しならない事態に陥らないように、賢明な企業経営者なら中国との距離感を保って付き合うべきだ。その格好の反面教師がアジア大会だ。勝つためには何でもアリで、品格も品性もない。