ゴパンの快進撃に感動する。
戦後学校給食にパン食を導入したのはGHQの指令だった。そして教師までも米飯を不合理な食事として批判したものだ。曰く「栄養の偏り」があるとし、曰く「欧米人と日本人との身長差が民族的な優劣に関わる」として欧米食の象徴たるパンを持ち上げた。そしてパン食と脱脂粉乳によるミルクの学校給食を日本の児童生徒に与え続けて日本にパン食の習慣を植え付けた。
結果から見る限りではGHQのたくらみは見事に成功した。日本のコメ消費量は激減し、その他のパンやパスタなど小麦粉を原料とする食が日本の食卓を米と二分する状態を招いている。よって日本は米国小麦大量買い付け国となって久しい。米国の小麦生産農家にとって日本は上得意だ。
しかし日本の農水省は国民を騙すテクニックとしてカロリーベースでの自給率を恣意的に採用して日本国民に食糧危機を煽っている。何のことはない。小麦の購入やめて、国民がパンを食べたい時には三洋製のコ゜パンでパンを作ればよい。米国からの小麦購入を減らせば農水省推薦のカロリーベースの自給率でも大幅に向上することになる。ゴパンの快進撃は日本の快挙だ。
そのゴパンが来年四月まで予約すら受け付けないという。すでに一年間の製造予定の5万台を売り切ってしまったためだという。一台5万円前後と高額なのにも拘らず、売れ行きは好調そのもので近年にないヒット商品だという。やっと日本人も馬鹿げた欧米一辺倒の文化から目覚めて、本当に美味しいものは美味しいと評価するようになったようだ。
そもそも小麦は粉にしなければ食べられない代物だ。そこがコメとは決定的に異なる。いかにコメの方が素晴らしい主食か、日本人は忘れてしまって久しかった。それもこれも日本政府とマスコミの一大プロパガンダによるパン食推進運動によるものだ。つまりは小麦の一大消費地域出現を目指したGHQの戦略にコミットした日本人の国賊行為によって形成された食の改編だった。
それは日本の文化そのものをも破壊しかねないものだった。小麦粉のパン食が米飯を上回るとした馬鹿げた宣伝を戦後の日本国民はこれでもかと刷り込まれたものだ。しかし日本食からコメは消えなかった。そしてゴパンによる反撃が始まった。
日本の戦略的輸出製品として日本政府はゴパンを指定すべきだ。いかに小麦のパンより米によるパンの方が美味いか、欧米人に教えて、日本の美味いコメを反対に輸出すべきだ。その手段としてゴパンが強大な兵器となる。
農協はTPPに怖気を奮って反対をするばかりでなく、日本の美味しいコメを欧米諸国へ広めることだ。その最終兵器がゴパンだ。日本政府はゴパン製造に特段の補助金を出して生産数量を十倍に引き上げるべきだ。