世界平和への挑戦とも受け取れる。
中国の傍若無人な振る舞いには隣接諸国のみならず世界が迷惑している。やがては中国は世界で孤立し世界を相手に喧嘩を仕掛けざるを得ない事態になりかねない。中国政府で常識的な判断を下し国をしっかりとコントロールする部署は存在しないのかと巨大なるがゆえに他人事ながら心配になる。
このような中国に経済力を与えてはならなかった。三十年以上前の貧弱な農業国のままなら近隣諸国にとってそれほど脅威ではなかった。しかし、その当時ですらチベットを併呑しインド国境で戦闘をし、ソ連と国境の川の中州の領有権を巡って戦闘行為を起し、ベトナムとも国境を巡って戦闘をしている。従来からこのような問題のある国家だった。
巨大な軍事力を擁する国家は必然的に軍部の発言が強くなり、しかも軍事力なくしては国の形すら保てない広大な国家を維持する必要からさらに強大な軍事力を必要とする、という中国は矛盾に満ちた国家だ。
歴史的に中国は満州を併呑して発足した。そもそも中国は万里の長城から北にはなかった。かつて満州に興った清国が中国を支配していたに過ぎず、その清国滅亡後に清国の版図を中国の領域としたのだ。つまり今の中国は満州を占領して発足したことになる。出発からして膨張主義に立っているのだ。
近隣諸国にとって経済力を蓄えた中国は厄介な存在だ。元来が慎み深い国家ではない。国家原理として領土は武力で奪い取るもの、という原則に立っている。中国そのものも国民党から戦争で奪い取ったものだ。軍事力万能主義の成功体験を追い続けている国家は地球上で米国と中国だけだ。この二ヶ国は双生児のように似通っている。
しかし片や実態はどうであれ民主主義を掲げ、片や政府の都合で民衆の自由を抑圧して恥じない国家だ。本来なら中国国民に反日教育を施していると日本政府が抗議すべきなのが、中国から日本の極めて公平な歴史教育にインネンをつけられている。全く反対のことが日中両国の間では進行している。
日本はいつまでも平和ボケしていては国家と国民が危ない。中国はいよいよ肥沃に繁栄している日本列島と日本国民に狙いを定めたようだ。中南海よりも日本に中国共産党の指導部を置いた方が安全なのはいうまでもない。占領するつもりで日本に襲い掛かって来ないとも限らない。いよいよ用心棒が頼りになるのか見定めて、日本はしっかりと国防に関して国民的な議論と合意形成しなければならない。いつまでも世界に非常識な「戦争放棄」の平和憲法を崇め奉っていれば平和だという馬鹿な妄想から脱却しなければならない。