弱腰というより戦略なき外交を恥じる。

  相手のある外交では囲碁将棋のように数手先まで読んで行動すべきは当然のことだ。その読みには一定の国益擁護と確保の戦略がなければならない。露国の大統領が北方領土を訪問したのは国内向けの側面が大きく、彼らの選挙に資するためのパフォーマンスに過ぎない。それならパフォーマンスの効果を半減させるべく悪意に満ちた反応を示すべきだった。


 


 駐露大使の召還は選挙が済むまで続ければ良かったし、横浜の国際会議に露国大統領がたとえ来ても日本の首脳は一切面会しないことだ。放置して勝手に帰ってもらえば良いのだ。そしてシベリア天然ガス開発も日本の方から先延ばしの提案をすれば良い。露国はシベリア油田開発や天然ガス開発をやりたがっている。その技術は韓国や中国も持っているだろう。それなら韓国や中国と露国が話し合えば良い。日本はそれら三ヶ国と関わらないことだ。日本の領土に土足で踏み込む連中だし、付き合っても碌なことはない。


 


 中国の胡耀邦氏がやって来ても会わないことだ。こそこそと廊下で会談を持ちかけてアリバイだけを作ってみせるような姑息なことを断じてやってはならない。


 反日教育をしている政府と交誼を結んで何になるというのだろうか。彼らは日本を悪しざまに言わなければならないほど国内に矛盾を抱えている。反日感情を国民に募らせて政府へ反感が向かわないように反らしている。それほどに困難な政治運営をしているのだ。瓦解するのも時間の問題なのは明らかだ。その程度の政府と何を話し合っても無駄だ。


 


 中国や韓国や露国の国民と仲良くするのはいうまでもないことだ。その面で海保が遭難した中国人船員を三人も救助したのは快挙というしかない。嫌な目に遭わされても、誇り高い日本の海保隊員は国籍に関係なく遭難救助を行う。そうした関係こそが大事なのであって、国民の人気を取り結ぼうとして反日教育をしたり日本の北方領土へ足を踏み入れたりすることがいかに馬鹿げた下劣な行為か、隣国の政府首脳は反省しなければならないだろう。


 


 そして米国も日本が隣国諸国から苛められている様を見て、このままで推移した方が米国の国益にかなうと思っていたら大間違いだ。役に立たない用心棒だと露呈したからには、日本国民は日本の国土と国民を守るのは自分たちだとする意識の高揚は戦後最高潮に達している。これからも普天間基地移設で沖縄県民感情と政府がぎくしゃくする都度、日本国民は駐留米軍が本当に必要なのかと問いを自らに発するだろう。米国の度外れた日本政府と経済と金融への介入に、日本国民は辟易している。そして辟易している国民が今も増え続けていることを米国政府は知らなければならない。



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