公務に全力を尽くすはずではなかったのだろうか。
いよいよ菅氏も切羽詰ったようだ。尖閣諸島へ向けて香港から数十隻もの漁船が出港したという情報もあり、中国は深夜に大使を呼び出したり、中国漁船拿捕に対して中国は体面を傷つけられたとしてかなり怒っているようだ。
それに対して毅然とした態度を貫くのが日本政府の姿勢でなければならないし、菅氏はその対策に全力を注がなければならない。それとともに景気対策や国際為替対策など、予算編成とも相俟って、国会議員を個別に回る暇はないはずだ。元々公務を最優先すると余裕を見せていたのではなかっただろうか。
民主党国会議員ならば名護市議選の結果を重大なことと受け止めなければならない。菅氏のいう「日米合意」を基本として辺野古沖移設を進めることはできないことだ。どこの国の防衛大臣かと疑う北沢氏は「辺野古沖への方針は変えない」と談話を発表したが、何とも官僚的な硬直な態度だ。
法的に出来ないことは出来ないのが法治国家だ。そこを曲げてやる、というのは国として取るべき態度ではない。なぜ辺野古沖に固執するのか、国民は疑念を抱いている。
菅氏はいよいよ切羽詰ったとみられても仕方ないだろう。大マスコミが報じるほど「菅氏優勢」ではないのではないだろうか。
まさか植草秀一氏が指摘するような郵送されてきた地方議員票と党員票がすり替えられるといった不正はないと思うが、国会議員票の投票を終わるまで開票結果を公開しない、とする代表選の規約がしっかりと守られることを願う。
さて、代表選がどうなるか。馬鹿げた新聞社では占い師の談話まで掲載しているようだが、実質的に日本の首相を決める選挙も所詮その程度の扱いでしかないのだろう。