報道の自由はあるのだが…

 すでに菅総理再選かのような記事を大マスコミは掲載している。その根拠は地方議員票と党員票で菅氏が大きくリードしているからだという。それに対して小沢氏は頼りの国会議員票でも菅氏に互角に持ち込まれて苦戦しているというのだ。まるですべてを御見通しのお釈迦様のようだ。


 


 民主党員票をどうやって確認しているのか疑わしいし、地方議員票も一々地方議員に電話して確認しているのだろうか。地方議員は名簿が公開になっているから調査したというのならそれも分かるが、党員名簿は部外へ公開していないはずだ。その党員が世論調査と重なって投票行動をとるとは思えない。


 


 地方議員の古い人たちは民社党や社会党から移った人たちだ。彼らが菅氏にシンパシィを感じるのは理解できる。しかし大部分を占める新しい民主党の議員たちは小沢氏が実権を握って選挙に強い民主党に変貌してから当選した人たちだ。彼らが大マスコミの「政治とカネ」捏造報道に扇動されて小沢氏を見放し、菅氏を支持するとは思えない。少なくとも人を見る目は持っているはずだ。菅氏と小沢氏とを並べてみればどちらが国政に当たるべき人物か一目瞭然だ。


 


 党員票の多くは2000円なり6000円の党費を支払って民主党員になっている人たちだ。その多くは小沢氏が代表や幹事長時代に展開された党拡運動で入党した人たちだ。彼らの多くは小沢氏の信者だといって良いだろう。それが各大マスコミで実施された世論調査に現れた、実行力のある人は小沢氏だが首相には菅氏を支持するという馬鹿げた調査結果を信じる人は少ないだろう。そのような一人股裂きのような矛盾した調査結果を「おかしい」と感じない感性なら身銭を切ってまで政党運動に参加しないだろう。家で寝転がってテレビから流されるそのような矛盾しきった報道を「ああ、そうか」と眺め「小沢氏には政治とカネがあるからな」と納得することだろう。


 


 菅氏は「雇用、雇用」と言っているが、エコカー補助金が終わって車販売の急激な落ち込みと減産が目の前に迫ってきた。それでも菅氏は雇用が増大するというのだろうか。これまで車販売拡大で減税を利用した韓国やドイツで、その措置が終わると3割程度販売減となった実績がある。特に「雇用」命と絶叫する日本政府がエコカー減税の後続措置が無策なのは「雇用」を政策マターとして本気で考えていない証拠だ。


 


 昨日、菅派の集会に120人が集まったという。時の政権で、しかも新聞辞令では次期総理の呼びかけに参じるのは菅氏支持の者だけではないはずだ。顔を出しておいた方が良い、と判断する者もいることを勘案すれば、どうしても都合のつかなかった菅氏支持者と差し引きして120人が菅氏支持の数だろう。それ以上では決してないと断言できる。それが自己保身に走る人情というものだ。


 


 大マスコミの憶測報道は当てにならない。国民大衆に対しては誘導記事が効くが、国会議員といえば少しは鼻の利く人たちの集まりだ。大マスコミの報道とは違う現実世界がネットの中に具現化されているのを知っている。ネットの利用者は月々5000円近い料金負担をしている人たちだ。新聞の4000円弱より1000円ばかり負担が多い。それが若者のフリータの集まりだというのなら大マスコミの驕りというしかないだろう。


 世界と繋がり世界の動向を自身の目で直接確かめたい人たちの集まりだ。そして物言わぬ人たちではなく、十分に発信力を持った人たちの集まりでもある。それを大マスコミは「政治好きは小沢好き」と表現して逃げている。それが本当かどうか、いずれにせよ14日には結果が出る。身銭を切る党員もネットユーザーに負けないほど「政治好き」ではないだろうか。



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