格下の扱いなら、格下の対応を。

 米国が日本の扱いを重要と思わないのは幸いなことではないだろうか。米国が日本を見放す前に、日本を防衛するのは基本的に日本国民だという議論を国内で起こし、駐留米軍には退いてもらおうではないか。その折には韓国並にグアムへの移転経費は一切負担しないことだ。さらに、現在の「思いやり予算」も韓国並にして200億円程度と1/10程度に削減することだ。


 


 つい数日前、岩国市で米軍属の女性が運転する車で岩国市の男性をはねて死亡させる事故を起こした。しかし軍属の女性は通勤途上であったとして「公務」の扱いとなり、米軍基地外の市道で起こした交通事故にも拘らず一義的な裁判権は米軍にあるとして軍属の女性は米軍岩国基地へ逃げ込んだままだ。それが日米地位協定の現実なのだ。


 


 米国が日本を必要としないのなら、格下の扱いをするが良い。しかしかくも不平等な日米地位協定などを存続させる意思は日本国民にはない。断固として即座に改定するように日本政府は申し込むべきだ。どのような弱味があって膨大なグアム移転経費の六割も負担し、さらに「もっと出せ。さもなくば普天間に居座り続けるぞ」と脅されなければ成らないのだ。いったい米国はいつまで戦勝国気分でいるつもりなのだろうか。


 


 日本もどこまで「米国の世界戦略」と付き合うつもりか、はっきりとした線を打ち出すべきではないだろうか。小沢氏は国連の常設する「国連軍」に日本の自衛隊を派遣すべき、として米軍との付き合いを限定的に考えている。米軍は米ソ冷戦が終わるや「テロとの戦い」という虚構をでっち上げて世界に戦争の種を蒔いている。


 


 中国や北朝鮮や露国の脅威が存在し、絶えず中国や韓国に国境を脅かされ韓国は竹島を実効支配し、露国に到っては不法占拠した異常事態が半世紀以上も続いている。そのように自国の軍隊を持たない日本は近隣諸国から蚕食される運命を避けられない。その折に米軍は守ってくれただろうか。これまで米軍兵士の一人として日本防衛の犠牲になっただろうか。その反対に米軍兵士や軍属による詰まらない殺人事件や交通事故で日本人の命が失われている。


 


 米軍、という用心棒は日本のために働くのか疑問だ。それが米国の国益と合致するなら行動するだろうが、米国の国益に何等関係しない場合は見捨てて「ホイサッサ」と本国へ帰ってしまうような気がする。いかに条約を締結していようと、彼らはそれをきちんと守る国なのだろうか疑わしい。なぜなら少しのことから平気で日本を格下扱いして恥じない国なのだ。日本国と日本国民をその程度のものだと、子ども扱いして面白がっている。


 


 民主党代表戦で是非とも米国のポチに成り下がった菅氏ではなく、米国にも物申す小沢氏を選んでもらいたいものだ。そしてこの国はこの国の国民で守るという世界の常識が通用する国へと変革する第一歩を踏み出すときがきている。


 ちなみに米国ではキリスト教神父が今年の9月11日にイスラム教の聖典「コーラン」を燃やすと息巻き、米国政府はそれを阻止できないでいるようだ。そのような他人の「信教の自由」を認めようとしない自由を標榜する国家とは何だろうか。日本はどこまで米国の「世界戦略」と付き合うのか、真剣に議論すべきときが近づいている。



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