検察が胸を張るのなら「全面可視化」してからに。

 脅しや泣き落とし、時には肉体的苦痛を与えてまで取り調べを行うという。江戸時代の牢獄での話ではない。現代の検察取調べのことだ。それは嘘だというのなら、全面可視化することだ。それならすべての嫌疑が晴れるだろう。


 


 取り調べ調書にしても検事が書いて被疑者に署名させるだけ、というのはどうだろうか。全面可視化していればカメラの前で宣誓すれば済むことだ。事後に録画から文字を起こせばよいし、その時々のニュアンスまでも良く分かるだろう。


 


 裁判員制度が導入されて素人が裁判の評決に参加するようになった。この場合でも退屈な調書の朗読ではなく、録画された取調室のやり取りを見せた方が良く分かるだろう。そうするとすぐに「生ぬるいことで自白させることはできない」というテレビ刑事ドラマの見過ぎのような意見が必ず出るだろう。しかし人を罪に問うにはしっかりとした揺るぎない証拠に基づくべきで、すぐにでも否認できる自白頼りは慎むべきだ。


 


 鈴木氏の場合は不幸にして罪が確定したようだが、検察と裁判所との人事交流は百害あって一利なしだ。検察が起訴したものについては裁判所で99%以上の確率で有罪になるのは世界の七不思議の一つに挙げられるほどだ。裁判所として独自の判断が働いていないのではないだろうかと勘繰ってしまう。


 


 裁判所は裁判所として法と証拠に対して弛まない精進をすべきで、やたらと検察と人事交流して検察の判断基準を採り入れるべきではない。厳正中立に取り調べが行われているか、基本的人権は侵害されていないか、裁判所は検察と被疑者との中間の立場に立って公正・公平に判断すべきだ。そして取り調べを全面可視化すべきだと、裁判所の側から要請があってしかるべきだと思うのだが。



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