展望もなく言うのは何もない証拠だ。
原口氏がどの程度自民党の「改革派」と表現した人たちと連携について話を進めているのか知らないが、確かな道筋がつかない時点で発言したらゴワサンになったと思うべきだろう。期待や望みで連携や部分連合に言及すべきでなく、相手とされた人たちにとってこれほど迷惑なことはない。本当に原口氏のいう「自民党の改革派」という一塊の議員の動きがあったとして、この日以降は自民党議員のマークが厳しくなり動きが取れなくなったと思うべきだ。
自民党の一部議員との連立とはたとえ部分連合にせよ、はっきりと結果が出るまでは緘口令を敷いて、原口氏の腹心が秘かに折衝と取引条件を詰めるものだ。しかし、原口氏にそうした腹業の使える腹心がいるとは到底思えないし、何人かの乾分を連れているとも聞いていない。それなら一本独鈷の一匹狼ということになる。政界では極めて影響力の低い人物だといわざるを得ない。
その原口氏が菅氏の政権日数が少ないから変えるべきでない、というのは余りに陳腐な物言いだ。首相として能力がなければたとえ就任1日だけでも辞めてもらわなければならない。管氏は党代表として参議院選挙を戦って44議席しか取れなかった。民主主義において議席を大幅に減らした責任は余りに大きい。1日も早く首相を辞して、落選した候補者の許を廻ってお詫び行脚をすべきだろう。
そうしたことも分からないで、単に総務大臣に留任させてもらった恩義から菅政権の続投支援を滲ませたのなら下衆というしかないだろう。