バカの一つ覚えか。
自民党や公明党の幹部が小沢氏の「不起訴不当」の検審会議決を受けて、小沢氏の「説明責任を果たすべき」との談話を発表した。馬鹿の一つ覚えでもあるまいに、小沢氏の説明責任とは何だ。小沢氏は無罪を主張し、検察当局は「不起訴」としたものを検審会が「不起訴不当」としたのだから、論理的に考えれば説明責任があるのは検審会委員たちだ。彼らがどのような事実をどのように評価判断して「不起訴」とした検察の判断を「不起訴不当」と検察の判断を否定するほどの判定をしたのか、説明すべきだ。
説明できなくても、記者会見をして彼らの口から「不起訴不当」とした経過を説明しなければならないだろう。あたかも「天の声」でもあるかのように、法の専門家でもない検審会委員と称する市民の判断を以て「不起訴不当」とされた小沢氏の名誉のためにも、彼らは素顔をさらして説明しなければならない。民主主義には人を批判する自由はあるが、その批判に対して批判されることも覚悟しなければならない。
自民党と公明党の幹部の人に聞きたい。小沢氏に説明責任がある、というのなら何に関してどのような説明を小沢氏がすべきなのか、文書で小沢氏に申し入れてはどうだろうか。それが不当なものであるとか、説明する必要を覚えないものであるとか、小沢氏が判断すれば強制力や拘束力を伴わない「説明責任」であれば小沢氏の判断に従うしかないであろう。そして爾来、二度と小沢氏に対して「説明責任」なぞとバカの一つ覚えのような文言を浴びせないことだ。