「覇権を求めてはいない」とは習近平氏の戯言だ。
<中国の習近平国家主席は22日、北京の人民大会堂で国際フォーラムの外国人出席者と会見し、「中華民族の偉大な復興という『中国の夢』は断じて『覇権の夢』ではない」と述べ、米中対立の背景に「覇権争い」があるとの見方を否定した。 国営中央テレビが伝えた。 習主席はこの中で「われわれは誰かに取って代わろうと準備しているわけではない。ただ、あるべき尊厳や地位を回復し、過去の半植民地国家の屈辱を再び味わいたくないだけだ」と、米国の覇権に挑戦する意図がないことを強調した。 ただ、「中国人民は今、大きな自信に満ちており、これからもこの道を進む」とも述べ、「特色ある社会主義」の堅持を表明した。 会見には、米国のキッシンジャー元国務長官やポールソン元財務長官、川口順子元外相らが出席した>(以上「朝日新聞」より引用) 中国の習近平国家主席は22日、北京の人民大会堂で国際フォーラムの外国人出席者と会見し、「中華民族の偉大な復興という『中国の夢』は断じて『覇権の夢』ではない」と述べ、米中対立の背景に「覇権争い」があるとの見方を否定した、という。言行不一致の極みともいうべき御仁だ。 習近平中共政府は覇権を世界へ広げようと躍起になっているではないか。「一帯一路」と称する世界各地への「街金恫喝」による進出は何のためか。例えば何のためにスリランカの「港湾利権」が必要なのか。何のために中南米に「租借地」が必要なのか。そして何のためにイタリアの「港湾利権」が必要なのか。 それらに一致しているのは「兵站」の確保と軍艦船の寄港地の確保でしかない。そしてユーラシア大陸奥地まで伸びる高速鉄道はまさしく覇権確保とロジスティックのためでしかない。全く経済性を無視した強引な敷設は高速鉄道敷設は経済以外の原理が働いている、とみなすのが妥当だからだ。 習近平中共政府は香港デモの弾圧を直接的に支持している。それは習近平氏の唱える「社会主義」ではなく、独裁統制社会だ。歴史的に独裁統制社会が世界へ覇権を求めなかった前例はない。絶えざる「外からの軍事的脅威」を国民に煽り立て、それを独裁統制政治の正当化の口実にして軍拡を図る。つまり独裁統制体制と軍拡は車の両輪のようなものだ。不可分の関係にあり、必然的に覇権を世界へ広げる拡張主義に繋がるのは必然だ。 習主席はこの中で「われわれは誰かに取って代わ