紙による古い住民票なども電子化して永久保存するように。
<総務省の有識者研究会は22日、引っ越しや死亡などで抹消された住民票の保存期間を、現行の5年間から、戸籍と同じ150年間とする報告書をまとめた。所有者不明の土地の増加を受け、持ち主を見つけやすくする狙い。同省は関連法の改正案を来年の通常国会に提出する。 国内の所有者不明地は、一昨年の時点で九州より広い約410万ヘクタールもあると推計されている。不動産登記簿上の持ち主が、記載された住所から引っ越していて現住所が分からなかったり、相続登記をしていなかったりする場合が多い。 そこで「除票」と呼ばれる抹消された住民票の保存期間を戸籍と同じ150年間とし、持ち主を見つけやすくする。保存期間が長くなるため、除票の写しを第三者が不正に取得した場合の罰則を強化することなども検討する。 所有者不明地は、資産価値が低く、管理費や固定資産税の負担を避けて放置されるケースが多いとされる。公共事業での用地買収が進まない一因で、政府は対策を検討してきた>(以上「朝日新聞」より引用) 住民票の保存期間を150年とするとはどういうことなのだろうか。今から150年前といえば明治元年だ。それまでの寺の宗門改めから近代的な戸籍制度に改まったのが明治初期だ。 現在でも土地の相続などで相続人を特定する際には明治時代まで遡ることは珍しくない。しかも戸籍制度の改定などがあったため、すべての戸籍を取って相続人を確定するのはかなり煩雑な作業を伴う。 現に生きている個人を特定する際に転入転出等の住民票を辿るのもかなり煩雑だ。しかし住民票が残っていればこそ本人まで辿ることが出来る。 かつてルーツという個人の出生を辿る米国のテレビ番組があった。今もヒストリアというNHKの番組があって、個人の先祖を辿っているようだ。それらが可能なのも各種帳簿や帳票が残っているからだ。 現在は住民票や戸籍謄本なども電子化されているようだ。それなら古い住民票等も電子化すれば良い。そうした条件で紙を以て「帳票」というのなら保存期間150年でも良いだろう。しかし電子記録は永遠に残すべきだ。今ではチョットしたプリンターにもスキャナーが付いている。紙記録を電子記録化するのは容易だ。 そして個人所有のPCですら記憶容量はテラの時代だ。全人類の紙記録を容れてもまだ余裕があるほどだ。それ