シリアの暫定政権HTSが国家再建はクルド人と共にと発表した。
<シリア暫定政府を主導する過激派「シリア解放機構(HTS)」のアハマド・シャラア(通称ジャウラニ)指導者は、HTSを解散すると表明した。中東の衛星テレビ、アルアラビーヤが29日、インタビュー内容を報じた。
国民対話会議で発表するという。シリア北東部を実効支配するクルド人は不可欠だと強調し「シリアを分断しない」とも述べた>(以上「共同通信」より引用)
シリアがHTS急進派支配による新たな独裁政権が誕生かと心配したが、彼らは3年後を目途に新憲法を制定して、4年後に国民による選挙を実施するという。そのための国民集会を開いて公式に説明するという。
シリア再建の大前提としてクルド人を排除せず、国家分断ではなく国家統合を目指すという。日本に移民して来ているクルド人諸氏は帰国して日本で見聞した政治と社会を少しでもシリアの土地で実現する努めがあるのではないか。多くの同胞がシリアの地で国家再建に取り組もうとしているこの機に、帰国して祖国復興の一助になるべきだ。
これまでクルド人はトルコで迫害され、シリアで迫害され、静かに暮らす地がなかった。しかしアサド独裁政権が倒れ、シリアを独裁者から解放したHTSもクルド人と共に国家再建を果たそうとしている。
まずはクルド人リーダーが帰国してHTSが開催する集会に参加して、急進派が本当にシリアを国民の開放するのか確認する必要がある。彼らが新しいHTSを組織するための戦士としてクルドの若者たちを傘下に収めようとしているのではないか確認しなければならない。そして確認が取れたなら、難民として国外へ流出したクルド人に帰国を呼び掛けクルド人の国家復興に参加しなければならない。なぜなら国家を復興させるのは、その国の国民でしか出来ないからだ。