プーチン後のロシア分割劇で、日本は北方領土の返還を実現させなければならない。

<<ウクライナ軍による突然の「国境を越えた進軍」への対応に追われるロシア軍。その慌てぶりが表れたような「誤射」の瞬間が撮影されていた>
 8月上旬、ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃が突如開始されたことで、ロシア軍に動揺が広がっている。ウクライナ軍を撃退するため「対テロ作戦」を展開するクルスク州の戦闘地域の近くでは、ロシア軍のヘリコプターが誤って味方の装甲車を攻撃してしまう出来事も発生。この瞬間は動画に収められており、SNSで拡散されている。

 
ウクライナ内務省の元顧問であるアントン・ゲラシチェンコとオープンソース・インテリジェンスの複数のアカウントがインターネット上で共有した動画には、ロシア軍の攻撃ヘリKa-52がウクライナとの国境地帯にあるクルスク州の町スジャ近郊で、同じロシア軍の装甲車の車列を攻撃した瞬間とされるシーンが映っている。
 ウクライナ軍は8月6日にロシアへの越境攻撃を開始。何千人ものウクライナ兵が国境を越えてクルスク州に入っている。約2年半前にロシアがウクライナへの本格侵攻を開始して以降、ウクライナがロシア領のこれほど奥深くまで侵入したのは今回が初めてだ。ウクライナ軍は素早く進軍し、15日にはスジャを完全制圧したと主張している。
 ロシア側は、ロシア連邦保安局(FSB)が率いる「対テロ作戦」のもと、ウクライナ軍の進軍を阻止したと主張している。だがロシアの著名な軍事ブロガーたち(ウクライナとの戦争についてロシア政府が公表しない情報の発信源となることが多い)や西側のアナリスト、ウクライナの当局者らは、ウクライナ軍が今もクルスク州で進軍を続けていると指摘している。

隣接するベルゴロド州も非常事態を宣言
 14日にはウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、ウクライナ軍は「クルスク州で進軍を続けており、夜明け以降に同州内の複数の地域で1~2キロ前進した」と発言。このことはウクライナ軍が同州で数時間のうちに1.6キロ超の進軍を果たしたことを意味している。
 また同日、同じくウクライナとの国境地帯にありクルスク州の南東に位置するロシアのベルゴロド州が非常事態を宣言した。同州のアレクセイ・スミルノフ知事代行は、「クルスク州の状況は依然として厳しい」と述べた。
 ウクライナ北東部スーミ州でクルスクの状況を監視している匿名のウクライナ兵は英BBCに対して、ウクライナ軍の部隊は国境を越えて「ほぼ直後にスジャの西郊に達した」と述べた。
 現在スジャが誰の支配下にあるのかは明らかになっていない。ロシア南部チェチェン共和国の特殊部隊で司令官を務める人物は14日、ロシアの国営メディアに対して、ウクライナ軍がスジャを制圧したという報道を否定。現地では「戦闘が続いて」いるが、スジャの町の中には今もロシア軍の部隊がいると述べた。

ウクライナは「戦争をロシア領に移す」決意
 米シンクタンク「戦争研究所(ISW)」によれば、ウクライナのメディアはウクライナ人ジャーナリストがスジャ中心部にいる映像を含むリポートを報じ、ウクライナ軍がスジャの「少なくとも一部」とその周辺を掌握していることを示唆している。
 ウクライナの当局者らは、ロシアへの越境攻撃は自衛に重点を置いたもので、クルスク州を拠点に行われる破壊的な攻撃からウクライナの領土を守るためだとしている。
 ウクライナ大統領府のミハイロ・ポドリャク顧問は14日、ロシア語の独立系メディア「メドゥーザ」に対して「ウクライナが展開しているのは防衛戦だ。ロシア軍との間に必要な距離を確保すべく彼らを押し戻し、ロシア軍の砲弾がウクライナの民間人に対して使われることがないようにしている」と述べた。
 ポドリャクはまた、ウクライナ側はロシア軍がウクライナ領内にいる部隊への物資補給に使用しているルートの遮断やロシア指導部の「失敗を明らかに示す」ことにも注力しているとつけ加え、ウクライナは「戦争をロシア領に移す」決意だと述べた。
 クルスク州に経験豊富なロシア軍の増援部隊が到着するなか、ウクライナ軍が次にどのようなステップを取るのかは明らかになっていない>(以上「Newsweek」より引用)




ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間」という記事を引用した。ウクライナ軍がロシア領に侵攻してから一週間が経過した。しかしロシア軍が侵攻したウクライナ軍を押し返すどころか、ウクライナ軍は支配地域を広げている。既に東京23区の倍近い地域をウクライナ軍が占領しているという。
 なぜロシア国境守備部隊は易々とウクライナ軍の侵攻を許したのか。それは国境守備部隊が弱いからだ。ロシア国境守備部隊は大半が徴収兵だという。国民を兵隊に徴収するにあたって、プーチンは母親や妻と「前線へは行かさない」と約束していた。そして碌な訓練もないまま、国境守備の任に当たっていた。もちろん装備も劣悪で、ウクライナ軍の攻撃を受けると反撃するどころか、彼らは率先して白旗を掲げて投降した。

 投降兵たちは「シャベルで戦えというのか」と取材記者に話すほど、彼らの装備は不足しているという。ウクライナに侵攻したロシア軍そのものが装備不足になっているのに、まず戦争することはないと思っている国境守備部隊に軍装備を充分に与えることなど出来なかったようだ。
 今後とも、ロシア国内にウクライナ軍は侵攻を続けるだろう。そうすると対岸の火事だと高みの見物をしていたロシア国民も、自分の家が破壊され街や村が焼かれると戦争を自分の問題として捉えるようになる。既に戦時経済は限界に達し、ルーブルは貨幣価値を失いつつある。

 そしてプーチンにとって最悪なのは、これまで支援して来た中国とイランが揃って「お家の事情」から支援を断っていることだ。中国は習近平体制の異変が伝えられ、「戦狼外交」から転じて西側諸国と良好な関係を修復するという。そのためにはロシアと完全に手を切らなければならない。
 イランはロシア支援どころではなく、自らが戦争当事者になりかねない切羽詰まった立場に追いやられている。予てよりイスラエルにテロを仕掛けるハマスやヒズボラを支援して、間接的にイスラエルを攻撃してきたが、今度はイスラエルがテヘランに滞在していたハマスの最高幹部を爆殺して、イラン指導部を直接的に恫喝した。イラン指導部がその挑発を受け流すと、イラン国民にイスラエルを殲滅する、と威勢よく叫んでいた日頃とは異なると批判を浴びかねないため、苦慮しているのが現実だ。他国をテロ集団を使って間接的に攻撃するのはゲーム感覚で面白いが、実際に戦火が自国内に及べばゲーム感覚ではなく、実際に国土と国民に被害が及ぶため、イラン指導部も安穏として暮らせなくなる。もしかすると独裁者の地位が終わるかも知れない、という焦燥感から、イランは未だに対イスラエル戦争に踏み切れない。しかしロシアを支援している場合でないのは確かだ。

 ロシア軍は既に50万人も損耗しているという。ロシアにはそれだけ息子や夫を失った女性がいる。今度は徴兵まで命の危険にさらされている。そして直接的にロシア国土やロシア国民まで戦火に巻き込まれている。それは「偉大なるロシアの復活」謳っていたプーチンのスローガンと異なる。
 日常生活の物資不足どころか、貨幣価値の下落により日々の生活すら困難になっている。それらの原因は考えるまでもなく、プーチンだ。プーチンがウクライナと戦争を始めたから、こうなった。ロシア国民がプーチンを見放す日も近い。プーチンなきロシアは各民族ごとに分離独立するだろう。もちろん、今度こそ日本は北方領土を海上封鎖して、日本への返還を実現させなければならない。当然のことながら、北方領土に暮らす約6,000人のロシア人にはロシア本国へ帰還して頂くことになる。かつて北方領土に暮らしていた日本国民1万5千人が強制退去させられたように。たとえ鈴木某氏が「ロシア国民と北方領土の共同開発」などと寝とぼけたことを云っても無視しなければならない。

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