盗人猛々しいルカシェンコ氏。

ベラルーシ大統領、ウクライナ戦争終結呼びかけ 西側諸国を非難
 ベラルーシのルカシェンコ大統領は15日、ロシアとウクライナは戦闘をベラルーシに波及させないためにも紛争終結に向けて交渉すべきとの見解を示した。
 ルカシェンコ氏はロシア国営テレビのインタビューで、「交渉のテーブルに着いてこの戦いを終結させよう」と主張。「ウクライナ、ロシア、ベラルーシのいずれの国民も戦いを必要としていない。必要としているのは彼ら(西側諸国)だ」と述べた。
 さらに同氏は、戦争の継続を望んでいるのは「アメリカの高官たち」だけだとし、西側諸国はウクライナとロシアが「お互いを破壊し合う」ことを望んでいるためウクライナの戦闘を支援しているとの見方を示した>(以上「REUTERS」より引用)




 風見鶏もいい加減にすべきだろう。ベラルーシのルカシェンコ大統領がウクライナ戦争は西側が続けている、と非難したという。甚だしい勘違いだ。
 そもそも二年半にも及ぶウクライナ戦争はプーチンが仕掛けた侵略戦争だ。その発端はウクライナの西側からと、北側ベラルーシ国内からロシア軍が進軍したことから始まった。これは決して動かせない事実だ。つまりルカシェンコ氏はウクライナに侵攻するプーチンに協力して、ウクライナ侵略戦争に手を貸した。ルカシェンコ氏こそ、プーチンのウクライナ侵略戦争の共同謀議者ではないか。

 その共同謀議者が恥知らずにも「ロシアとウクライナは戦闘をベラルーシに波及させないためにも紛争終結に向けて交渉すべきとの見解を示した」という。現在、ウクライナがベラルーシに進軍していないだけ僥倖だとウクライナに感謝すべきではないか。
 プーチンの侵略戦争開始当初、ベラルーシ・ウクライナ国境からロシア軍戦車の車列がキーウへ向けて一直線になって進軍していたではないか。そのことをルカシェンコ氏は蜃気楼だとでも云うのか。まずは本人がプーチンと共同謀議して侵略戦争の片棒を担いだことを、ウクライナと国際社会に謝罪すべきではないか。

 それが礼儀・作法というものだ。日本国民なら学齢未満の幼児だって知っている。いい年をした独裁者がどれほど愚かで逆上せ上った人物か、ルカシェンコ氏を見れば良く解かる。
 引用記事によると、ルカシェンコ氏は「ウクライナ、ロシア、ベラルーシのいずれの国民も戦いを必要としていない。必要としているのは彼ら(西側諸国)だ」と述べたという。
 戦争を必要としているのは西側諸国ではなく、独裁者たちだ。ウクライナ侵略戦争の場合はロシアの独裁者・プーチンだ。プーチンの戦争に協力していた、もしくは協力している国を見れば明らかではないか。北朝鮮、中国、イラン、そしてベラルーシ、いずれも纏っている意匠は異なれど、すべて独裁専制国家だ。それらの国の共通点は国民を絶えず戦争の脅威にさらしていることだ。そうしなければ独裁者がカリスマで国民を統治する「集団麻酔」から、国民が目覚めるからだ。

 さらに記事によるとルカシェンコ氏は「戦争の継続を望んでいるのは「アメリカの高官たち」だけだとし、西側諸国はウクライナとロシアが「お互いを破壊し合う」ことを望んでいるためウクライナの戦闘を支援している」と発言したという。これほど事実を捻じ曲げ、独善的な発言できる独裁者がいることに恐怖する。
 彼らこそが戦争を必要としているし、独裁者プーチンが自らの戦争で敗北すれば、それがドミノとなって自らの独裁者としての地位を危うくする、と心底心配しているのだろう。ルカシェンコ氏こそ、プーチンがベラルーシ領内から大量のロシア軍戦車がキーウへ進軍するのを拒否しなかったのか。彼もまたプーチンと同様にウクライナ侵略戦争の戦犯として国際司法裁判所は訴追すべきだ。

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