自民党は女性の国会議員を一割から三割を目指すというが、

<《冗談にも程がある》--。岩手の政界関係者からはこんな声が漏れているという。自民党岩手県連(藤原崇会長)が女性議員を増やすために立ち上げた「女性議員の育成、登用に向けた基本計画実現検討会議」に対してだ。

 自民党本部は党所属国会議員のうち、女性の割合を現状の約1割から3割に引き上げる目標を設定しているが、同県で自民党籍を持つ議員182人中、党員の女性議員は16人で1割にも満たない。「女性活躍」を掲げる党の方針などから女性議員を懸命に増やそうというわけで、10日ほど前に初会合が開かれたのだが、ハードルが高い理由としてささやかれているのが、今も問題視されている県選出の国会議員のスキャンダルだ。
 県連会長の藤原氏(衆院岩手3区)といえば昨年11月、党青年局近畿ブロック会議後に開かれた和歌山県連主催の会合に「党青年局長」の肩書きで出席。会合には露出の多い衣装を着た女性ダンサー数人が招かれており、ダンサーに口移しでチップを渡す参加者もいるなど「ハレンチ懇親会」だったことが報じられ、藤原氏は青年局長の辞任を余儀なくされた。
 このため、県民からは「ハレンチ会合を止めなかった人がいる組織に入りたいと思う女性なんているのか?」「まずは自分が辞職してけじめをつけるの先ではないか」といった声が出ているという。

■広瀬めぐみ参院議員にはサックス奏者との不倫報道
 そして、「こういう女性議員がいるから、なり手がいなくなる」と指摘されているのが、今年2月、週刊新潮などにサックス奏者との不倫疑惑を報じられた広瀬めぐみ参院議員(58=岩手県選挙区)の存在だ。
 記事によると、広瀬氏は昨年10月の臨時国会開会中、議員会館から赤いベンツを自ら運転して東京・青山に向かい、サックス奏者を載せた後、都内ホテルへ。翌日開かれた参院予算委員会に出席したものの、何度もあくびをして終始眠たい様子だったという。
 広瀬氏は記事の事実関係を認めて謝罪する展開となったわけだが、県民らは「不倫疑惑の女性議員が仕切る組織に喜んで入る女性がいるわけがない」とカンカンのようだ。SNS上でもこんな投稿がある。
《ハレンチ懇親会に不倫疑惑。グダグダの組織を立て直すことが先でしょ。新しい女性が来たらどうなるのか》
《露出ダンサーをニタニタ眺める議員、不倫して国会でウトウトする議員。そんな緩んだ組織で議員になろうと思う女性がいるわけがない》
 岩手県の女性は真面目で堅実で慎重--などと評されているから、今の組織体制である限り、女性議員は増えそうにないのでは>(以上「日刊ゲンダイ」より引用)




自民・岩手「女性議員育成計画」早くも嘲笑の的…県連会長はハレンチ懇親会、ラブホ不倫から国会直行の議員も」との見出しが躍っているが、自民党には国会議員を一割から三割に引き上げる目標があるという。
 しかし機会均等ではなく、自省議員を三割に増やすとは、いかなる根拠からだろうか。それは男性に対する逆差別にならないか。機会均等こそが求められる公平であって、結果目標を定めるのは本末転倒ではないだろうか。

 日刊ゲンダイの記事が言及しているのは「女性議員育成計画」を立てた岩手県の県連会長は破廉恥懇親会に出席してハレンチに及び、岩手県選出の50代の女性国会議員はカナダ人ミュージシャンと不倫に及ぶ、といった無節操さだろう。
 賑々しく「女性議員育成計画」などと銘打った計画を打ち出して、女性議員を育成する資格が岩手県連の幹部諸氏にあるのか、という本質を突いているのではないだろうか。つまり果たして政治家を育成することが出来るのか、という根本命題をもう一度繰り返す必要があるのではないだろうか。

 かつて経営の神様と呼ばれた松下幸之助氏が「松下政経塾」を創設し(現在のあるようだが)数々の政治家を排出した。その内の一人が元野田総理大臣だが、しかし彼は民主党の総理大臣でありながら消費税を5%から10%に引き上げると叫んだ。彼は税制と経済政策の関連すら理解していないことを自ら暴露したが、彼には自らの無知を暴露したという認識すらないお粗末さだ。
 政治家は独断専行であってはならない。豊臣秀吉が天下を統一したのは自らが軍略において無知蒙昧だと認識していたからだ。だから無知蒙昧を補うために軍師・黒田勘兵衛を招聘した。かつて自民党の歴代総理大臣は自らの学識を補うために安岡正篤氏の門を叩いた。しかし残念ながら現在の日本に安岡正篤氏は存在しない。

 政治家は国会議員であれ地方自治体の議員であれ、都道府県知事であれ市町村長であれ、自ら学ばなければただの暗愚に成り果てる。始末が悪いのは暗愚であろうと選挙で当選すればその地位に着ける、ということだ。それが民主主義だから仕方ないと云えばそれまでだが、多くの票を獲得するためにSNSの手法を用いて選挙を行う「you tuber型候補」が都知事選で好評を博し、ヘボ評論家やマスメディアが持ち上げたが、そんな薄メッキは直ぐに剥げてしまう。
 岩手の自民党県連は「女性議員育成計画」を立てるよりも、まず政治家の心構えから学ぶべきではないか。現代の日本に安岡正篤氏はいないが、自らの身を燃焼し尽くして日本の政治を変えようと努力した郷土の偉人・小沢一郎氏がいるではないか。党が異なるから呼ばない、などといった狭隘な精神で大政治家などなれない。まずは心の邪気を取り払う前に、狭い心の垣根から取り払わなければならない。

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