有名人を利用した投資詐欺話に気を付けよう。

「投資詐欺」最新手口も簡単に見抜く方法 偽の著名人と大量のサクラ、増えた被害報告も…殺し文句は進化せず
 SNSを用いた投資詐欺やロマンス詐欺の実態について初めて警察庁が調査をした。昨年の被害総額は約445・2億円となり、オレオレ詐欺などを含む特殊詐欺の約441・2億円を上回ることが判明した。
 特殊詐欺の件数が約1・9万件なのに対して、投資詐欺は2271件、ロマンス詐欺は1575件と件数は少ないのだが、見方を変えれば、投資詐欺やロマンス詐欺における1件あたりの被害額が1000万円を超える案件が多いと考えることができる。
 実は私も被害者の一人である。詐欺被害に遭ってお金を失ったわけではないが、SNS上に跋扈(ばっこ)する投資詐欺の広告に無断で写真や名前を使われてしまっている。そのような広告や偽のアカウントが出回っていることは昨年の秋頃から認知していたが、明らかに今年に入ってから被害報告や問い合わせを受ける回数が増えた。
 その背景には、今年から新NISA(少額投資非課税制度)が始まり、日経平均株価が史上初の4万円を突破したことで多くの国民が投資に興味を持ったことや、物価高によって目先の生活が苦しかったり、将来不安などで手軽に資産を増やしたいという需要も高まったことがあるだろう。
 投資詐欺の主な手口はフェイスブックやインスタグラムに広告を出し、クリックした人をLINE(ライン)のグループチャットに招き入れる。そこには偽の著名人と大量のサクラがいて、お得な情報が無料で手に入るとして信頼感を醸成していく。その後、個別のチャットに誘い、そこで「絶対に儲かるプロジェクト」を紹介して、お金を振り込ませる。追加で入金を誘い、これ以上は騙(だま)せないとなると、最後にはお金を引き出すのに手数料や税金がかかると言い出し、最終的には音信不通になるというものだ。
 やり取りをしている最中に著名人が本人なのかを確認したいと伝えると、少し前まではそこで音信不通となっていた。だが、最近は著名人の声や顔の画像データをAI(人工知能)に学習させて、著名人の声そのもののボイスメッセージや、精巧に偽造された免許証の写真を送ってくる。
 ここまで手口が進化していると、そう簡単に詐欺だとは見抜けないような気がするが、実は詐欺を見抜く方法は簡単だ。詐欺師は「絶対に儲かる」や「元本保証されている」という言葉を使いがちである。そもそも世の中においしい話などころがっていない。どれだけ最新の手口を用いたとしても、殺し文句は昔から何も進化していないのだ>(以上「夕刊フジ」より引用)




 投資詐欺は後を絶たない。しかも手口が巧妙化しているし、有名人の写真などを無断使用して、さも有名人が勧誘しているかのような錯覚を与える。森永康平(経済アナリスト)氏も名前や顔写真を投資詐欺に使われた「被害者」の一人だ。
 投資詐欺に使われた有名人は他にも萩原博子氏やホリエモン氏など多士済々だ。そうした有名人に成りすましてSNS上で詐欺の投資話に勧誘する手口は、しかし森永氏に云わせれば「殺し文句」はすべて同じだという。その「殺し文句」の幾つかが引用記事に掲載されている。

 「絶対に儲かる」や「元本保証されている」といったフレーズを使って勧誘し、最初はマジメに配当を支払って信用させ、次に大きく投資させてトンズラするのが常套手段のようだ。
 しかし、考えてみれば簡単に解ることだ。確実に儲かるのなら、なぜ赤の他人にその手口を教えなければならないのか。黙って、コッソリと一人で儲ければ良いではないか。なぜ手口を公開して不特定多数の人をSNSで募集するのか。それは詐欺だからではないか。

 世の中に「旨い話」が転がっていると思わない方が良い。堅実に生きる方が確実だ。かつてマンション投資話の電話が良くかかってきた。マンションを購入して賃貸に出せば家賃でマンション購入ローンが返済できて、十年もすればタダでマンションがあなたのモノになる、という手合いだ。
 そんな「旨い話」を他人に勧めるのはなぜか。そうすると不動産業者が投資目的でマンションを購入するのは禁じられている、などと荒唐無稽な「嘘」の言い訳をする。或いは「会員」になれば有利な投資情報を優先的に教える、などといった手合いもいた。しかしいずれも親切心で投資を勧めるのでないことは明らかだ。

 手を変え品を変えて投資話は雨後の筍のように出て来る。その他にも「オレオレ詐欺」電話も掛かって来る。他人を騙してカネをせしめようとする卑しい連中が跋扈しているのは何故だろうか。
 人を騙して心が痛まない人種が澎湃として生まれているからなのだろうか。日本人も卑しい国民になりつつあるようだ。ネットには「素晴らしいゾ、日本人は」というサイトがゴマンとあるが、それすらも胡散臭い。西洋の諺に「人を貶めるには批判はいらない、ただただ拍手すれば良い」というのがある。批判は人を鍛えるが、称賛は人を堕落させる。常に称賛を一身に浴びたい独裁者が堕落するのも「むべなるかな」だ。

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