「CO2地球温暖化」という退行的な思考に陥ったまま冷静な判断能力を欠くほど、現代人類は知能が低下しているのだろうか。

年内ラストの『タモリステーション』、テーマは《気候変動》!
「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」――国連が警鐘を鳴らした2023年。この夏、世界の平均気温は観測史上最高を記録し、各地で深刻な干ばつや山火事が発生しました。一方、巨大ハリケーンや豪雨被害も頻発。世界が異常気象に見舞われ続けた1年となりました。 大型特番『タモリステーション』年内最後となる今回は、地球規模で進行する“気候変動”をテーマに掲げ、異常気象がもたらした壊滅的な被害を徹底取材! 私たち人類が足を踏み入れようとしている、気候変動の“負の連鎖”に迫っていきます。
 スタジオには2人の気候のスペシャリストを迎え、徹底解説。気候変動について研究を進める三重大学大学院教授・立花義裕氏、東京大学大気海洋研究所教授・高薮縁氏とともに、わかりやすい実験も交えながら地球沸騰化の実情を学んでいきます。

■日本列島に押し寄せる異変! 冬眠しないクマが増える!? 
その脅威とは…!?
 まずは、日本列島で発生している気候や生態系をめぐる異変に着目します。2023年、“夏”から“冬”へと急激な変化を遂げた日本…。実は、気候だけではなく、生態系にも異変が生じており、市街地ではクマの出没が相次いでいます。番組ではその背景、そして脅威を深掘りしていきます。

NYの空をオレンジ色に染めたかつてない山火事×気候変動の《負の連鎖》!
 2023年、世界各地で猛威を振るったのが、想定をはるかに超える大規模な山火事被害。カナダでは今年だけで5000件以上の山火事が発生、延焼面積が例年の6倍にまで広がっています。 カナダ屈指の観光地・ケロウナでは、かつてない規模とスピードで被害が拡大、ニューヨークの空を不気味なオレンジ色に染め上げたことが大きなニュースとなりました。 山火事と気候変動が互いに悪影響をもたらしあう“負の連鎖”に迫ります!
 また、ハワイ史上最悪の被害となったマウイ島の大規模火災も取材。街を焼きつくした壮絶な火災は、なぜ起きたのか!? その背後には“ある気象現象”があったことが発覚!その気象現象の“正体”とは…!?

■なぜ進行する!? 気候の二極化!
 そして、世界各地で進む、干ばつと豪雨の“二極化”も徹底分析。ほぼ同時期に、なぜ対照的な異常気象が起きるのか!? 実験装置を使い、その原因を可視化!
 私たち人類は温暖化を食い止め、地球を元の姿に戻すことができるのか!?
 12月15日(金)『タモリステーション』で地球沸騰化の現実を改めて考えてみては
いかがでしょうか!>(以上「TV asahi」より引用)


<2022年にノーベル物理学賞を受賞したジョン・F・クラウザー博士が、「気候危機」を否定したことで話題になっている。
 騒ぎの発端となったのは韓国で行われた短い講演だが、あまりビュー数は多くない。改めて見てみると、とても良い講演で、クラウザーの真意がよく分かる。
 講演は、Quantum Korea 2023という、量子技術における学術的な大会におけるもので、氏は若い人向けにメッセージを発してほしい、との要望に応えたものだ。
 講演では、厳密な実験を行うこと、それで確認されない限りは、ただの空想的な理論に過ぎない、ということが強調された。
 氏がこれを言うことには重みがある。ノーベル賞受賞理由になった「量子もつれ」の研究は、これこそ「実験」の神髄、といったところだからだ。
 遠く離れた場所にある2つの粒子でも、「量子もつれ」状態にあれば、一方の観測がもう一方の状態を瞬時に決めてしまう。量子力学というのは、日常的な常識で言えば信じがたいバカげたことばかりだが、この「遠隔での量子もつれ」というのは、その最たるものだ。アインシュタインがそんなことある訳ないだろうと言い続けたのは有名な話である。しかしクラウザーらはこの存在を実験で証明してしまった。いまではこの量子もつれは量子暗号などさまざまな応用技術を生んでいる。
 その一方で、この講演でクラウザーは、気候危機説を否定し、気候危機に関連する科学が腐敗していると述べている。
 この講演の後で行われたインタビューが、氏の考えを要約している。
「気候変動に関して人々に広められている物語は、危険なまでに腐敗した科学の反映であり、世界経済と何十億もの人々の幸福を脅かしている。誤った気候科学は、大規模なショック・ジャーナリズムの似非科学へと転移している。そしてその誤った似非科学である気候変動は、あらゆる悪いことを引き起こしているとされた。本当は無関係であるにもかかわらず、スケープゴートとなったのだ。この似非科学は、同じ様に誤ったビジネス・マーケティング、政治家、ジャーナリスト、政府機関、環境保護論者によって宣伝され、拡大されてきた。
 私の考えでは、本当の気候危機など存在しない。しかし、世界の膨大な人口に良い生活水準を提供するという非常に現実的な問題が存在し、それに関連するエネルギー危機は存在する。このエネルギー危機は、私に言わせれば、間違った気候科学のせいで不必要に悪化している。」

 クラウザーの眼から見れば、気候科学は似非科学(Pseudo-Science)なのだ。
 筆者もこれに同意する。筆者は、もちろんクラウザーに比肩などできるはずもないが、大学時代は物理学に傾倒し、科学的な方法とは何かという基本についてはその時に叩き込まれて身についているつもりだ。
 このコラムで縷々述べてきたように、いま「気候危機」を訴えている「科学」は、観測や統計を軽視し、シミュレーションを多用している。だがこれはあべこべだ。
 地球環境ではクラウザーの重視する「実験」は難しいが、ならば「観測」や「統計」こそ重視すべきだ。しかしそこからは気候危機など全く検出されない。
 気候危機説はシミュレーションにもっぱら頼っているが、実際のところそのシミュレーションは十分に観測を再現することすらできず、予言能力のあるものでは無い。
 クラウザー以前にも1998年にノーベル物理学賞を受賞したラフリンなど、「気候危機」を訴える「科学」に批判的な物理学者はじつは多い。
 その最大の理由は、「気候危機」の科学が、実験や観測こそが重要だという、科学の基本を逸脱し、特定の政治目的に奉仕し、人々を不幸にしていることだ。
 これは物理学を愛する者であれば我慢がならない。>(以上「アゴラ」より引用)





 杉山大志氏が「ノーベル物理学者クラウザーの「気候危機否定」講演」と題して、CO2地球温暖化に熱狂している政治家たちを批判したジョン・クラウザー氏の講演を紹介して、同時に杉山氏の冷徹なCO2温暖から対する見方を披歴している。
 もちろんマスメディアもCO2地球温暖化利権の一員だから、当然ながら杉山氏の発言や論評を大手マスメディアが取り上げることもなく、「アゴラ」と称する言論プラットホームで発表している。それこそがマスメディアの高慢ちきな偏見でしかないのだが、マスメディアもまた商業社会の一員として生きていくために言論の自由などとうの昔に捨て去っている。だが日本には商業主義に毒されていないNHKかあるではないか、という声も聞こえて来るが、NHKには肝心の良識がない。NHKは大勢従属という保身の術しか持たない連中の集まりでしかない。

 そして最初に引用したTV asahiのタモリ番組も同類だ。ついにタモリ氏もCO2地球温暖化の広告塔に取り込まれたようだ。特別番組に出演した彼のギャラが幾らかは知らないが、CO2温暖化とは全く関係ない「冬眠しない熊が増えるキキ」とか、「温暖化により山火事が増える」といった荒唐無稽な関連付けなど、無理に無理を重ねた番組作りに笑いだしてしまったが、タモリ氏は終始深刻そうな表情を浮かべていた。
 本当にCO2地球温暖化が人類の未来を壊すと考えているのなら、asahi放送は電気の無駄遣いを止めるようにテレビで訴えて電波を止めたら良い。通勤電車もとめて、全国の企業や学校にリモート・ワークやリモート・スタディを実行すれば良い。しかし、そうした努力は全く何もしないで、ただただCO2地球温暖化だけを叫んでいる。

 それはクラウザー氏が提唱するまでもなく、CO2地球温暖化などあり得ないと知っているからなのか。それともasahi放送はCO2地球温暖化の警鐘を鳴らしたゾ、というアリバイのためなのか。いずれにせよ、テレビ局の企業活動は膨大な電力を消費し、視聴者にも電気を使用させてCO2排出に寄与しているのは間違いないだろう。
 いや、そもそも人類80億人の存在を問題にしないCO2地球温暖化議論は偽善ではないか。なぜなら人類一人当たり一日1㎏(大人で)のCO2を排出しているからだ。全人類の排出量は日本一国とほぼ同じだ、ということが簡単な計算から分かる。環境派の連中が地球環境にとって人類の存在自体が「悪」という結論を提起しないのは何故だろうか。

 いずれにせよ、CO2を「悪」とする議論は荒唐無稽だ。なぜなら殆どすべての生命体はC(炭素)を骨格として形成され、O(酸素)を取り込んで酸化エネルギーで生命を維持し、生物活動をしているからだ。つまりCO2を否定することは生命体である人類を否定することでしかない。実に危険なドグマを内蔵したデマゴーグに世界の政治家及びマスメディアは魅入られている。
 なぜ冷静な議論が出来ないのだろうか。山林を伐採してメガソーラ基地を建設するのが「環境に優しい」のか。海岸沿いに巨大な風車を建設して、何万羽もの渡り鳥が羽根に衝突して死ぬのが環境に優しいのか。そして半減期10万年の放射性廃棄物を大量に排出する原発が環境に優しいのか。なぜ問題の本質を見ようとしないで、発電時にCO2を排出しない発電装置は「良」とするのだろうか。そうした退行的な思考に陥ったまま、冷静な判断能力を欠くほど、現代人類は知能が低下しているのだろうか。

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