胸に輝く「秋霜烈日」のバッジに恥じない検察官はいるのか。

<自民党の「清和政策研究会」(安倍派)による政治資金パーティー収入の裏金化疑惑で、東京地検特捜部が同派所属議員(99人)のうち一部について、任意での事情聴取に着手し、週明けにかけて重点的に行うことが関係者の話でわかった。聴取は高額のキックバック(還流)を受けていた議員らを中心に行い、金額や使い道などのほか、政治資金収支報告書に記載しなかった経緯や認識などについて確認するとみられる。

 関係者によると、安倍派ではパーティー券販売のノルマ超過分を議員側に還流し、派閥側、議員側双方の収支報告書に収支を記載せず裏金化していた疑いがある。還流分は2018~22年の5年間で計5億円に上るとみられている。
 特捜部は応援を含め検事50人規模で、同派の会計担当職員や所属議員の秘書らを対象とした捜査を進めてきたが、臨時国会が閉会したことなどを受け、議員本人から任意で事情聴取を実施する態勢を整えた。週明けにかけて行われる聴取では、実際に販売したパーティー券の売り上げや派閥からの還流分の金額を確認するなどして不記載額を特定するとともに、使い道などについても確認するとみられる。聴取対象者は数十人に及ぶ見通しという。  記者団に囲まれながら首相官邸に入る松野官房長官(当時)=13日

 同派では、事務総長経験者の松野博一氏(61)、高木毅氏(67)ら数十人側が還流分を裏金化した疑いがあり、その額が1000万円を超えるのは両氏側を含め10人以上いるという。大野泰正参院議員(64)側では5000万円超、池田佳隆衆院議員(57)側と谷川弥一衆院議員(82)側では各4000万円超の裏金化が疑われている。
 また、特捜部が所属議員の大半の秘書から任意で聴取したことも判明。このうち複数の秘書が、派閥から還流された現金について「収支報告書に記載しないよう派閥から指示があった」と供述しているという。
              東京地検などが入る検察合同庁舎

 特捜部は秘書らからの聴取結果も踏まえ、派閥側が裏金化を主導したとの見方を強めており、同派の会計責任者について政治資金規正法違反(不記載、虚偽記入)容疑での立件を検討。会計責任者はこれまでの任意の事情聴取に対し、収支報告書に記載しなかった事実関係を認めた上で、還流の仕組みについて説明しているという。
 パーティー収入の過少記載疑惑は「志帥会」(二階派)と「宏池会」(岸田派)にも浮上している。特捜部は高額の裏金作りが組織的に行われていた疑いのある安倍派を集中的に調べ、近く強制捜査に踏み切る方針だ。>(以上「読売新聞」より引用)




 今月13日に国会が閉会したことにより、国会議員の不逮捕特権がなくなり、検察はいつでも国会議員の身柄を拘束できるようになった。そして国会審議に影響がなくなったとして、検察の事情聴取が国会議員に及ぶようになった。
 マスメディアも「事務総長経験者の松野博一氏(61)、高木毅氏(67)ら数十人側が還流分を裏金化した疑いがあり、その額が1000万円を超えるのは両氏側を含め10人以上いるという。大野泰正参院議員(64)側では5000万円超、池田佳隆衆院議員(57)側と谷川弥一衆院議員(82)側では各4000万円超の裏金化が疑われている」というように、具体的に裏金に関与した安倍派国会議員の名前を報じるようになった。

 しかし、これで検察に喝采を贈るわけにはいかない。まだ国会議員を誰一人として逮捕したわけではないし、身柄を拘束したわけでもない。ただ「捜査」しているというだけの話だ。政治に対して国民の憤懣のガス抜きをして「終わり」ということもあり得る。
 かつて安倍氏が起こした「桜を見る会」の後援会員約500人を東京のホテルに宿泊させ、パーティ等を格安にさせて、その差額を安倍氏事務所が負担した金額が「有権者への寄付」に相当する、と騒がれたものだが、結局泰山鳴動してネズミゼロ匹だった。巨大疑獄事件か、と騒がれた「モリ カケ」問題もネズミゼロ匹だった。安倍氏には守護神が付いているから安倍氏に関する疑獄は立件されない、という検察にとっては不名誉極まりない噂まで飛び交った。

 他にも自民党に関する疑惑は数々あった。甘利氏の件や二階氏の件、さらには河井案里氏への選挙資金1億5千万円の使途など、白日の下に晒されないまま消え去った疑惑は数限りない。自民党は腐り切っている、と国民誰しも感じているはずだが、その政権が依然として続いている。それは、国民もまた腐敗しているということなのだろうか。
 いや腐敗というよりも選挙を歌舞伎役者の襲名披露と勘違いしているようだ。その程度の意識の低い国民が結構いる、ということだろう。もちろん歌舞伎は伝統芸能だから世襲もまた必要かも知れないが、実力がモロに出るスポーツの世界では世襲スポーツ選手は先ず見当たらない。秀でたスポーツ選手の子供が必ずしもスポーツに秀でていないからだ。だから優れた政治家の子供が必ずしも優れた政治家でないことは明らかだが、選挙で「○○氏のお坊ちゃん」と熱狂して手を振るオバチャンたちにはホトホト呆れ返る。

 後はテレビ・タレントや歌手やスポーツ選手として名を売った連中が国会議員になっているなど、国民・有権者は彼らの適性を見抜いた上で投票したのか、と首を傾げたくなるような国会議員がワンサカいることだ。
 彼らは国民や国家のため、というよりも自身のためにバッジを付けた、と云わざるを得ない。パリの観光視察旅行でも明らかになったように、国会議員の資質は無残なほど低下している。自民党の最大派閥安倍派が派閥全体で違法行為に手を染めていた、という事実は何を物語っているのだろうか。権力は腐敗する、という。彼らに五年間の時効を与えてはならない。巨悪は決して眠らせない決意を国民は持つべきだ。国民が怒れば検察も手を抜くことはないだろう。胸に輝く「秋霜烈日」のバッジに恥じない検察官が必ずいるはずだ。それを期待しよう。

このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。