政府は対中海産物禁輸措置を取れ、そして解決策として「蒸散方式」を検討せよ。

<東京電力・福島第一原発の処理水の放出をめぐり、中国が日本の水産物の輸入をきょうから全面禁止したことを受け、岸田総理は中国側に禁止措置の即時撤廃を求める申し入れを行ったと明らかにしました。

岸田総理 
「外交ルートで先ほど、中国側に対して(輸入禁止の)即時撤廃を求める申し入れを行いました。(処理水の)海洋放出の影響について、科学的根拠に基づいて専門家同士がしっかりと議論を行っていくよう、中国政府に強く働きかけてまいります」 
 岸田総理はこう述べたうえで、放出によって水産事業者が損害を受けないよう、東京電力による賠償も含め、万全の体制をとっていくと強調しました。 また、韓国ソウルの日本大使館が入るビルに海洋放出に反対する大学生が侵入したことについて、「現地警察当局に警備強化を要請した。当局とも協力しつつ、適切に取り組んでいきたい」と語りました>(以上「TBS」より引用)




 近隣諸国が福一処理数の海洋放出に反発するのは理解し難い。福一原発地下に溜まり続ける汚水をALPSで放射性残留物が国際基準以下に処理し、それを海洋放出するというものだから、少なくとも国際機関で安全性を確認しないで海洋放出している韓国や、汚染水を垂れ流しにしている中国よりは安全なはずだ。
 しかし日本に僅かでも瑕疵があれば針小棒大に騒ぎ立てるのが隣国の気質だ。まったく幼児じみた気質だが、それでもマトモに付き合うつもりなら汚染処理水の海洋放出ではなく、蒸散方式で処理できなかったのだろうか。日本政府の「汚染水海洋放出・一択」という頑迷な態度にも幼稚性を感じざるを得ない。

 地上タンクの設置が満杯だから海洋放出、ということのようだが、なぜ50万トン級のタンカーを建設して処理済み汚染水をタンカーに一時置き場として積み込もうとしなかったのだろうか。そうすれば処理水の海洋投棄をしなくて済んだはずだ。
 その上で、蒸散方式を検討すれば良かったはずだ。ALPSで処理してもトリチウムが残留するわけだが、トリチウムは皮膚も通過できないため、外部被ばくによる人体への影響はなく、たとえ体内に入っても水と一緒に最終的に排出されるため、体内で蓄積・濃縮されることはない。そういうことから安全性は確認されているのだが、風聞に属する「安心」はなかなか得られないかも知れない。

 岸田氏は「外交ルートで中国側に対して(輸入禁止の)即時撤廃を求める申し入れを行いました。(処理水の)海洋放出の影響について、科学的根拠に基づいて専門家同士がしっかりと議論を行っていくよう、中国政府に強く働きかけてまいります」 と説明しているが、中国政府は科学的根拠があることなど百も承知の上で、日本産海産物の禁輸を決めた。だから、それは理屈ではない。
 それなら日本も対抗措置として中国産海産物の輸入を禁止すれば、その分だけ国内流通の海産物が減少するから、対中輸出していた海産物を国内流通させれば良いだけだ。何の問題があるだろうか。岸田政権は中国の海産物禁輸による補償として300億円程度の予算措置を講じるとしているが、そんなことで足りはしないが、中国産海産物を禁輸措置にすれば予算措置を講じる必要はない。

 ただ解決策として、日本政府は今後とも「蒸散方式」を検討することを望む。ALPSで処理した汚染水にはトリチウムしか残留していないが、それでも海洋放出に抵抗があるというのなら、政府は別の処理方式を検討するのが筋ではないか。

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